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-1度目はストーリー、2度目はセリフや表情を。素敵なドラマは何度も楽しめる。-


このページは、No.1133 哉子がお伝えします。


★FLIGHT #01★

★☆ ストーリー

新海元【木村拓哉】はデッキチェアに身を任せて、穏やかな波がさざめく常夏のビーチを満喫していた。
そのビーチをシップの影がすり抜け、轟音とともに吹き抜けた風に元の顔を覆っていた麦わら帽子が飛ばされ、元は降り注ぐ太陽の眩しさに目を覚ました。ふと目に入った時計は元の予想外の時間を示していたようだ。
「やっべーっ!」
叫んだと思った次の瞬間には猛ダッシュでビーチを後にする。裸足のまま走りまくって戻ったホテルで慌ただしく準備を済ませ、タクシーに乗り込みホノルル空港ヘ。タクシーから降りた元は再び猛ダッシュ!

元が猛ダッシュ中の、とあるシップにて。
酔っ払った乗客がC.A.(キャビンアテンダント)を相手に管を巻いていた。さらに、煙草を口にくわえてトイレに入ってしまった。トイレから出てきたところをC.A.に責められた乗客はパイロットを呼べ、と激しく詰め寄り、ますます手に負えなくなってしまった。
そんな状況を一変する空気が機内に入り込む。謝りながら言い訳しながら元が現れたのだ。
元は、C.A.に押さえつけられた乗客の姿に言葉が止まり、怪訝な顔を見せた。それを察して座席に座っていたC.A.の面々が席を立ち、チーフの富樫のり子【黒木瞳】から客室業務の訓練中であることが告げられた。加えて訓練内容を詳しく報告するは酔っ払った乗客…もとい、酔っ払った乗客役を務めていたチーフパーサー・太田健三郎【段田安則】。
訓練の邪魔をしたことに恐縮しながら一度はコックピットに向かった元だったが、ひょこっと舞い戻り、太田の名演技を誉め称えつつ、乗務員も乗客もシップに乗った以上1つのチームなわけだから乗客にもビシッと言っちゃっていいと思う、と自分の意見をしっかり口にした。
そして気分よくコックピットに向かおうとした元に、富樫が尋ねた。
「機長はどちらに?」
唖然とする元。そして、再び猛ダッシュ!
急いでタクシーに乗り込みホテルへ戻ると、その入口で元を呼び止める声がする。
初めてコーパイ(副操縦士)においていかれた、とボヤくパイロット・水島公作【岩城滉一】に、元は深々と頭を下げる。そんな元を、水島は苦笑いを浮かべながらも温かい眼差しで見ていた。
全ての乗務員が揃っての打ち合わせの後、乗客が席を埋め、水島と元の手に委ねられたシップは、ホノルル空港を無事テイクオフ、青く澄んだ大空に吸い込まれていった。

元の乗ったシップは順調な空の旅を経て間もなくランディングの時を迎える。
ランディングに備えシートベルトを着用した時、水島が腰の痛みを訴え、これ以降の操縦は元に委ねられることとなった。ランディングを前に、操縦棹を持つ手にいっそう力が入る元。
一瞬操作を間違えそうになりながらも、水島のフォローもあってどうにか事なきを得た。まぁ、少々手荒いランディングになってしまったが…。
フライトの全てを終えてなお、腰を押さえて痛みをこらえる水島は、気遣う元の意をくんでコックピットを後にした。そして1人コックピットに残った元はホッとひと息…ついたのも束の間、コックピットを呼ぶ声。元がインカムを耳にあて応答すると、「もっと機体を大事にしてください!」と一方的な注意を浴びせられた。
声の主を捜してタラップを降り、整備士に声を掛けると「私です」と緒川歩実【柴咲コウ】が元の目の前に立った。ランディング時の緊急事態を説明しようとした元だったが、歩実からピシャリと言い放たれた「ヘタクソ」の一言に押さえつけられたようになってしまう。言うだけ言って整備に戻った歩実を目で追いながら、低い声で少しだけ怒りをもらした。
安堵感に水を差された口惜しさからか、唇をかみしめながらステーションコントロール室へ戻った元。待っていたのは運航監査室―通称チェックルーム―からの呼び出し。
監査室では、監査官・香田一樹【堤真一】が待っていた。
事情聴取を受けた元は、全てを説明して無事ランディングできたことを良かったと思う、と報告したが、香田は元のランディングを素人以下だと厳しい評価を下す。さらに元の先輩である水島にまで罵倒ともとれる言葉を口にする香田。さすがに水島のことまで言われては黙ってはいられない元は香田に食ってかかるが、香田は徹底した完璧主義を崩さぬまま、未熟さを自覚するよう元に念を押してその場を去っていった。監査室にはドアの外に消えた香田に鋭い視線を向ける元が残された。

ブチブチ文句を言いながら、怒りもあらわな大きな歩幅でずんずん歩く元。そこへ擦り寄るように現れたのは新米C.A.深浦うらら【内山理名】。手荒い元のライディングに驚きの声をあげて富樫に注意されたはずなのに、元を前に、とりあえずランディングを誉めておいてお疲れ様会に誘う…実は、うららの狙いはそこにあったりして。だが、香田にしぼられた後の元に、その誉め方は逆効果。それでなくても、”何とか会”とかに無関心っぽい元、後ろ手で手を振ってずんずん歩き続けてフェイドアウト。

業務を終え帰途につこうとした富樫の携帯が鳴った。
で、その夜。富樫は元と食事を共にする。そう、携帯を鳴らしたのは元。元は香田から責められたランディングについて、同乗していたC.A.の立場からの意見が聞きたかったのだ。富樫の意見は物言いは柔らかいものの香田と同じだった。新人だからといってミスは許されない、緊急事態だからこそ落ち着いて対処しなければならない。それがパイロットなのだ―。

帰宅した元は、隣の部屋から顔を出した異邦人【ユンソナ】に「ショウちゃん!?」といきなり声を掛けられた。「違います」とあっさり答えられて一度はドアを閉めた異邦人、今度は元に飛びついて「ホントはショウちゃんでしょう!?」とな。元が再び否定すると今度は突如として怒って、何やら訳の分からない言葉(おそらく彼女の母国語)を残して部屋に戻っていった。…「誰よ、”ショウちゃん”って…(苦笑)」
部屋に入り、リビングにゴロリと身体を伸ばした元の中では、歩実の「ヘタクソ」という一言が反芻されていた。

次のフライトでコックピットを共にするパイロットはジェーン内藤【竹中直人】だった。
内藤によると元は評判の悪いコーパイらしい。コーパイはパイロットとC.A.の懸け橋になるべく務めなければならない→C.A.との”何とか会”に参加しない元→評判が悪いそうで…。そんな話をしながらシップに向かう2人だった。

シップ点検中、元はエンジンに鳥の羽根を見つけて点検した整備士を呼ぶと、そこに現れたのは歩実だった。整備に問題ないと主張する歩実とリチェックを要求する元は、1歩も引かず真っ向からぶつかりあってしまう。2人の中にあるのは命懸けで仕事と向き合っている自分の誇り。2人で言い争った末、歩実は元の言葉でその誇りを傷つけられて涙を浮かべながらも、リチェックに入った。その姿を目の前にした元のフライトは、後味の悪さを抱えながらのものとなった。

元は水島に呼び出された。
そこで水島は、体調不良の診断結果がヘルニアであったこと、翌日のL.A.便のフライトを最後に引退することを告白した。
パイロットとしての自分を振り返って「優秀じゃなかったけど誰よりも空を飛ぶことが好きだ」と語る水島を前に、最後のフライトを共にする元は、フライトの成功を願ってやまなかった。

帰宅してL.A.便のルートチェックを始めた元の脳裏に、涙を浮かべた歩実の顔がちらつく。ふと思い立った元は、部屋を出てハンガー(飛行機の格納庫)へ行ったが、歩実の姿は見えなかった。
ハンガーを出て車に乗り込んだ元、空腹であることに気付いて回転寿司屋に入った。席について流れていく寿司を目で追いかけていたら、その視線の先に、口いっぱいに寿司をほおばる歩実を見つけた。歩実も元に気付く。一度は目が合った2人、お互い視線をそらしながらお茶をすする。元は腹をきめ、店員に断りを入れて歩実の隣の席へ移動した。
元はまず、先日の1件についての言い過ぎを謝った上で、歩実に「ヘタクソ」と言われたのもあってちょっと意地になってたところがあったと、あの時を振り返った。
元の話を聞いているのか、いないのか、黙々と寿司を食べ続ける歩実、次の寿司にあたりをつけて皿に手を伸ばした…あーっと!それを元がかっさらうぅぅ。美味しそうにほおばるぅぅ。歩実は仕方なく思いっきり腕を伸ばして他の皿を取った。
歩実と何とかして会話をしようとする元だが、ようやく口を開いた歩実は真っ直ぐ前を向いたままで受け答えが素っ気ない。傍目には言い争っているように聞こえそうな会話の中、元は何故整備士になったのか尋ねた。歩実の答えは「飛行機を安全に飛ばしたいから」と簡潔なものだったが、逆に同じことを尋ねられた元は、きっかけとなった幼い頃の飛行機体験談―コックピットを見せてもらった時のパイロットのカッコ良さやスチュワーデスさんの優しさに「いいなぁ」と思ったこと―を語った。
話を聞きながら目の前に流れてきたイクラの軍艦巻きを取る歩実。それを見た元、マンガ「サザエさん」に感じる素朴な疑問を、本当に唐突に話し始める。「”イクラちゃん”っていて、”サザエ”に”カツオ”に”ワカメ”…みんな食べられるのにお母さん”舟”って仲間はずれじゃない?」…静かで不思議な空気が漂う中、歩実の刺すような視線に「ま、どうでもいいんだけどね」と自己完結しちゃった元。
「…波平」
少しの間をおいて出された歩実の答えに、元は「じゃぁ仲間はずれじゃないじゃん」と”舟”と”波平”を連呼しながら思いっきり納得する。その様子に歩実は初めて笑顔を見せた。そこで調子にのった元は、ディープな小ネタを披露。
「なぁ、”いそのもくずみなもとのすたみな”って知ってる?サザエさんの先祖」
緒川「もずく!?…」
「もくず!」
食事を終えた別れ際、パイロットと整備士は全然違う世界だと言った食事中の歩実の言葉に引っ掛かっていた元は、シップに対する気持ちは同じだと改めて語った。歩実がバイクで走り去るその瞬間まで相変わらずポンポン言い合っていた元と歩実だが、2人の間に流れる空気は確かに柔らかなものへと変わっていた。

降り出した雨の中、釣り客を乗せた船を見ていた元。そのうち船に乗っていた少年が元を見つけて「兄貴ーっ!!」と大きく手を振った。
釣り船屋を営む実家を訪れた元はホノルル土産のパイナップルを持参していた。
会話をするのはもっぱら元の仕事(主にC.A.)に興味津々の弟・誠【中尾明慶】で、漁師の父・良治【いかりや長介】とは、空の仕事に就いたことが原因で半ば絶縁状態にあった。誠もそれをわかっていて、元と言葉を交わす度に、父に向かって「…だって」と顔を向けたりしてくれる。でも気遣いはそこまで。誠は話すだけ話したら、さっさと奥へ引っ込んでしまった。
元は、父の顔をうかがいつつ家の中へ入り、パイナップルを父の目の前に置いた。そんな元に向けられた父の言葉は「”シップ”はもともと船のことだから勝手に使うんじゃない」というかたくななものだった。
自分の部屋に行った元は、昔そのままに残されていたマンガや幼い頃コックピットでパイロットと一緒に写した写真を手に取り、懐かしげな表情を浮かべた。

水島のラスト・フライトの日。
挨拶を交わす水島と元の前に香田が現れ、フライトチェックのため同乗することになったと告げた。
無事テイクオフしたシップだったが、コックピットに香田がいるだけで元はやりにくい。水島は、そんな元をなだめていつも通りにすればいいと言った。
そこへ管制塔からL.A.の空港が火災でクローズになったという報告が入った。追って、L.A.の空港が全面クローズになったことが判明する。近くの空港に降りる可能性を示唆する元だったが、自分たちのシップが着く頃には他の飛行機で空港があふれかえっているだろうから無理だと推測した水島は、成田空港ヘ引き返すという決断を下し、成田到着後の乗客の対応の手配を指示した。
成田ヘ引き返すことになって、客室では、太田チーフパーサーや富樫、うららをはじめとするC.A.が混乱したり不満をもらしたりする乗客の対応に追われていた。そんな中、1人の乗客【平泉成】が暴れ始めた。富樫を乱暴に振り払い、状況を報告していた太田の胸倉をつかみ「機長に会わせろ」とコックピットへ向かおうとする乗客。太田が報告していた際の受話器がそのままになっていたため、その状況は逐一コックピットにも伝わっていた。香田に無視して操縦を続けるよう指示されたが、元はいてもたってもいられず「シップを守るのも仕事ですから」と言ってコックピットを出て乗客の前に立った。
成田に引き返す理由を静かに詳しく説明してもなお、元につかみかかって荒げる乗客だったが、それ以上の迫力で説得を続けた。そんな元を通してクルー全員の熱意が伝わって落ち着きを取り戻した乗客は、ようやく自分の席へ戻ったのだった。
成田では無事振り替え便も手配され、暴れた乗客も最後には感謝の気持ちを残して振り替え便へと急いだ。
コックピットでは、元が最後のフライトを飾れなかったと頭を下げていたが、水島は最後まで全ての乗客を無事降ろすことが出来た最高のフライトだったと満足のいく表情で語った。
水島は、元がいつの日か迎えるキャプテンとしての初フライトでは客として乗せてくれ、と言った。おまえはいいキャプテンになるよ、とも…。そして、右肩の肩章をはずして元に贈った。「Good luck!」の言葉を添えて…。

シップを降りた元を歩実が待っていた。
お互い憎まれ口ばかりだが和やかな会話を楽しんでいると、香田から監査室に来るようにと声を掛けられる。
何のことで呼ばれるのか見当がつかない元は、香田に、今この場での説明を求めた。
すると香田から言い渡されたのは謹慎1週間の処分。元がコックピットを離れたのが、何時いかなる場合でも操縦棹を守らなければならないパイロットにあるまじき行為という理由での処分だった。
香田は、不服があるなら2日以内に申し立てるように、と言って一旦きびすを返したが、わざわざ元の方に向き直り、また水島を罵倒するかのような言葉を口にした。
「待てよ!」
思わず叫んだ元は、背を向けて去って行く香田に追いすがり胸倉をつかんだ。そして激しい怒りを宿した目で香田と対峙するのだった。

 

☆★ 今週のキメゼリフ

 

☆★ この顔!この仕草!!ファン必見のリプレイポイント

 

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☆★ レポ担発信”ぶっちゃけツボなんです!”

 

 


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