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-1度目はストーリー、2度目はセリフや表情を。素敵なドラマは何度も楽しめる。-


このページは、No.1133 哉子がお伝えします。


★FLIGHT #02★

★☆ ストーリー

怒りにまかせて香田の胸倉をつかんだ元だったが、「暴力行為は服務規定違反で解雇だ」と言われては手を離すよりほかなかった。自分の処分よりも水島への侮辱に怒りを燃やすことすらも「人のことより自分の心配をしろ」と返されてしまい、怒りはそのまま元の中に残った。

そんな2人の衝突は、またたくまにC.A.たちのウワサに。しかも尾ヒレ背ビレ付き(苦笑)

当の本人は、帰り支度を済ませ、抱いたままの怒りを全身から噴き出しながら足早に空港を後にした。
パイロットがコックピットを出ることはいけないこと。香田に謝った方がいい。――歩実に言われたその言葉が正しいことであることも分かってはいるが、今の元は香田に頭を下げてまで空を飛ぶ気にはなれなかった。

謹慎中の朝。
部屋に差し込む光に目を覚ました元は、寝ぼけて歩くその足で飲み散らかしたビール缶を蹴飛ばしてしまう。フロアマットの上に飛び散ったビールを「最悪」とボヤきながらふいてひと安心。…と、ビールをふき終わった白い布をよく見ると、なんと制服。よくよくツイてない。
洗濯したシャツを干したついでに、はるか上空の青に白煙の線を描くシップに誘われ、元はしばし空を見上げた。
隣のベランダから声が聞こえてきた。今度はその声に誘われて、上から隣に視線を移すと、彼氏らしき男性に嬉しそうに抱きつく隣の異邦人。「ショウちゃん、帰ってきたんだ…」

時間を持て余した元は、何をするでもなく川沿いの公園へ。
空を見上げたり川原に寝転んでみたりしていると、数人の子供たちが飛ばそうとしている紙飛行機が飛んできた。元の手から戻されたそれを再度飛ばそうと頑張る子供たちだったが、何度飛ばしてもすぐに地面と”こんにちは”。それを見ていた元、我慢出来ずにひょいっと紙飛行機を奪って改良しはじめた。最初はlコワイおじさん(苦笑)に懐疑心たっぷりの子供たちだったが、よりよく飛ばすための講釈つきでサクサク手を加えられていく紙飛行機に、いつの間にか元を囲んで期待をふくらませつつそれに見入っていた。そうして完成した紙飛行機は元の手から押し出されて風に乗った。
元は気付いてないが、この子供たちとのひとときを偶然通りかかった歩実が見ていた。ふわりと飛んだ紙飛行機に自然と笑顔になった歩実は元に声掛けようとした。
その瞬間、何処からやってきたのか!?深浦うらら。うららは謹慎への気遣いを見せておいて、すぐさま強引に食事に誘った。うららの迫力ともいえる強引さに引っ張られた元は、その行く先に歩実を見つけて話しかけた。その間に果敢に割って入るうらら、どうも歩実も自分と同じ理由で元に会いにきたと思ってライバル視しちゃってる。しかも「パイロットの元にはC.A.の私の方が似合ってる」というニュアンスの語り口で歩実に対抗しようとする。歩実はうららの勘繰りを「一緒にしないで」と否定し、さらには元に対して「飛べないパイロットはパイロットじゃない」と言い放ってその場を去っていった。歩実のキツイ一言がきいた元は、結局うららの誘いを断って帰途についた。

買い物袋を手にマンションに戻った元。
手から落ちた鍵を拾おうとした時、隣の異邦人が怒りながらドアの外に出て、部屋の中に向かって「ダイスケのバカ!」と叫んだ。「あれ、”ショウちゃん”じゃなかったっけ?」なんて思っていたら、元の後方にある消火器をおもむろに持ち上げて投げようとしたので、慌てて制止する元。
異邦人「ショウちゃんは黙ってて!」
「だから俺ショウちゃんじゃないって」
元の言葉は彼女に全く届かないようで、何の受け答えもなく再び隣の部屋に消えていった。…不可解。
そんなバタバタのおかげで買ってきたものがぐちゃぐちゃ。うまくいかない時は何もかもがうまくいかないようだ。元はおもわずため息をついて、ふと目に入った制服から水島キャプテンの肩章を取り出して思いにふけるのだった。

謹慎が明けて出社した元だったが、知らない間にシフトが変えられてフライトから外されていた。それが香田からの指示によるものだと知り、監査室に抗議しにいった。
香田からは、謹慎中パイロットとして何を学んだのか聞かれた。謹慎中で空を飛べないのに?―元には香田が言わんとしていることが分からなかった。すると香田は元の謹慎を延長しようとする。猛然と抗議する元。それを見た香田は、謹慎しても意味がないのでパイロットを辞めて地上勤務につくように命じたが、元は、ますます納得できない。香田にそこまでの権限があるのか問い詰めるが、香田は「役員会に退職勧告を申請する」とあくまで強行姿勢。元のパイロットになりたくて入った会社なのに、空を飛べなきゃ意味がない。元は「クビにされるくらいなら自分から辞める」と宣言して監査室を出て行った。
歩きながら怒りをあらわにネクタイをはずした元、声を掛けてきた内藤に退職の挨拶を残して、帰るためのエレベーターを待っていると、富樫が現れた。
一緒にコーヒーを飲む2人。富樫は、香田が好き嫌いで物事を決めるようなことはないが、元にこれだ!と思うものがなければ辞めるしかないし、自分は止めない、と言い残して次のフライトへ向かった。

内藤から元の退職のことを聞いたC.A.たちは早くも送別会を開いた。パイロット狙いのうららが元に辞めないように説得にかかったりする中、元と香田の悶着を知っているC.A.たちから香田への愚痴があがったりもした。内藤は、独身でモテモテの元が辞めることがとにかく嬉しそう。いつの間にかC.A.の監督と称して現れたパーサー・太田が、翌日にフライトを控えるC.A.たちの飲み物を問答無用でウーロン茶に変えていったりして…。
そこへ、歩実が整備部の同僚と一緒にやってきた。
整備部からも退職に際しての挨拶を受ける元は、C.A.に囲まれながらも歩実のことが気になって仕方がなかった。

元が1人トイレに入っていると太田が入っていた。太田は、パーサーの鏡と誉める元に、以前香田と仕事した時のクレームが原因でクレームセンターでの地上勤務を経験したことを語り始めた。クレームセンターにいたことで乗客の求めていることがわかるようになったが香田に対する憎しみは変わらない、と。
トイレを出ると整備部の方はお開きになり店を出るようだった。歩実に声を掛けるが、歩実からは元に対して落胆した言葉が投げられた。
歩実「見損なった。あんたにとって空を飛ぶっていうことはそんな程度の重さだったんだ」
痛いところを突かれ、しかもそれを内藤に見られた元は、思わず歩実を追うように店の外へ出た。しかし、整備部の同僚と合流した歩実の背中を、黙って見送ることしか出来なかった。

翌日、元は実家に顔を出した。生意気なことを言いながらも元にお茶を入れる弟・誠に、相変わらず元に背を向けて座る父・良治。パイロットを辞めることを告げ「辞めたらここに戻って来てもいい」と言う元だったが、良治は全く受け入れる気はない。…というお互いのやりとりが聞こえる距離にいながら、全然別方向を向いて誠の「…だって」に任せてしまう2人に、そのうち呆れて席をはずす誠。
良治「海の上じゃな、全ての責任はキャプテンにある。
   船に乗っているクルー…と乗客、そしてその家族…全員分の命や人生を背負って
   どんなにひでぇ嵐ん中でも乗り切っていかなきゃならねぇ。それが海の男だ。
   ちょいとぐれぇ波しぶきくらったからって船から真っ先に逃げ出すような奴ぁ船長の資格はねぇ。
   空の男は違うのか…。
   あちらのシップの船長はそんなくだらねぇ奴らなのか!?…って言っとけ」
「聞こえてるよ」
元は、言われた言葉の意味をかみしめた。そして立ち上がって向き直り、黙々と仕事を続ける父に、ポケットに突っ込んだままの手を少し上げるという礼とも挨拶とも取れる仕草を見せて、実家を後にした。

その足で海沿いの公園に向かい、しばらく空を見ていた元だったが、「無性に飛行機が見たくなったから」とハンガーで整備を続ける歩実を訪ねた。
歩実から言われた言葉に「ぶっちゃけシビれた」元は、明日香田に謝りに行くと報告する。そして、頭下げてでも空を飛びたいと強い意志の宿る目でじっと飛行機を見つめた。そんな元に、歩実は、中学の友達が両親を飛行機事故で亡くした話―その友達が「死んじゃった事実よりもその時両親がどんな気持ちだったのか考える方がつらいし悲しい」と言っていたことを話した。
仕事に戻ろうとする歩実にお礼と「風邪ひくなよ」と気遣う言葉を掛けて、元は帰っていった。

日を改めて監査室を訪れた元はパイロットを続けさせてくれと頭を下げた。
パイロットの資格があるのか?と問う香田を前にはっきり「ある」と言った元。独断でコックピットを出たことについても、それにより乗客に不安を抱かせたことは反省するがその方がシップを守れるなら状況に応じて出てもいいと思っていることを明言した。
香田「パイロットの仕事は操縦棹を守ることだ」
「いえ、パイロットの仕事は命を守ることです」
空と飛び始めたらどんなトラブルが発生しても逃げることの出来ない飛行機の上。そんな場所でのマニュアルやルールの重要さも理解した上で、決められたことをこなすだけではなく、どんなことが起こっても腹くくってシップに乗っている人の命を守ってやる!と思って空を飛ばなければならない。それがパイロットの資格なんだと思う。―元は自分なりの答えをしっかりと見つけて、揺るぎない意志の宿る目で香田を見据えた。
そんな元と対峙しながら、香田は役員会へ提示した退職勧告が却下されたと知らせた。不完全なパイロットであることに変わりはない、思い上がるなと厳しい言葉を加えた香田を前にあからさまに嬉しさを見せることは出来なかったが、それでも復帰できる結果に、元は安堵の表情を浮かべて監査室を後にした。

復帰の日。そんな日にかぎってめざまし時計が頑張ってくれずバタバタの朝。しかし水島キャプテンの肩章をしっかりと胸にたずさえて、元は意欲あふれる足取りで颯爽と出社した。
復帰フライトのキャプテンである内藤、整備についた歩実とは相変わらず。元の復帰を手放しで喜んでくれる態度というわけではないが、その「相変わらず」が嬉しい元だった。

送迎デッキでテイクオフを見守る香田。そこへ富樫がやってきて、元の退職勧告は出されてなかったのを耳にしたことを伝えた。「俺には俺の考えがある」香田はそれだけ言ってその場を去った。

復帰フライトも順調な中、元は内藤からキャプテン・アナウンスをまかされた。
客室に流れるアナウンスを聞きながらパーサー・太田やC.A.たちも元の復帰を喜んでいるようだった。そんな様子を思い描く余裕もなく緊張しながらも、元は一言ずつかみしめるように言葉を重ねた。
「私はいま空をとべる喜びと空を飛ぶ責任を感じながら、操縦席に座っています。
  どなた様にも思い出深い空の旅となりますよう、コックピットよりお祈りしております。」

海のシップでは父・良治が、元の復帰を知ってか知らずか「えらそうに高ぇとこ飛びやがって…」とボヤきながら上空を舞う空のシップを見上げていた。

「Good Luck」という言葉を最後に無事アナウンスを終えホッとした元は、パイロットであるその時その空間を十分に感じながら真っ直ぐ前を見つめるのだった。
 

 

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