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-1度目はストーリー、2度目はセリフや表情を。素敵なドラマは何度も楽しめる。-


このページは、No.2022 あまでうすがお伝えします。


■ 第8話 「過去を知る女」 ■

□■ ストーリー

裁判所法廷。
痴漢事件の公判で、美鈴は、やり手の美人弁護士巽江里子に一方的に押しまくられていた。
公判終了後、江里子は美鈴に声をかけ、公平の消息を尋ねた。どうやら二人は昔からの知り合いらしい。裁判所を出たとたん、マスコミに取り囲まれる江里子。

城西支部に戻った美鈴はすこぶる機嫌が悪い。メンバーは美鈴をとりなすが、いつのまにか話題は、江里子の手腕と美貌に移っている。江里子が公平とわけありのようなことを匂わせたと美鈴から聞き、くやしがる江上達。
公平の部屋では牛丸が、医療過誤の案件を公平が担当するよう、頼みこんでいた。
医療過誤は立証が難しいので、検事たちは誰も担当したがらない。が、公平は軽い調子で引き受ける。メンバーたちは面倒をしょいこまずに済んだとホッとしている。

その時、城西支部に江里子がやってきた。久しぶりの再会に驚いている公平。
江里子は医療過誤の担当弁護士として、被疑者とともに城西支部を訪れたのだ。

公平は取り調べを始めた。被疑者の本間は田所外科病院の外科医で、手術のミスにより患者を死亡させた可能性も否定できない、と警察の調書にある。しかし本間は供述を一転。手術は適正に行なわれ、患者は術後の感染症で死亡したといった。
取り調べが終わって出てきた公平に、江里子は起訴か不起訴かの判断をせまっている。
舞子は間に入って、二人のやりとりを聞いていたが、久利生検事は、慎重に慎重を重ねて起訴する主義なんです。といって公平をかばった。
江里子は納得して引き下がった。帰ろうとする江里子を走って呼び止める公平。

公平の部屋。
江里子と食事をするからと、まだ仕事が残っているのに、公平はオフィスを出てしまった。一人、残された舞子は、公平の買った通販のエアーベッドを膨らませて、寝転んでみたりしている。

夜景のきれいなレストランで食事をしている公平と恵里子。研修時代の話をしたり、今回の事件について話したりするが、どこか気まずいムードが漂う。
帰り際、江里子はぽつりと「昔のようにはいかないよ」とつぶやいた。

翌朝、公平と舞子は被害者の妻のところに事情聴取にいった。被害者の妻は、自分は事実を知りたいだけ、本当のことがわからないと、子供にきちんと説明できない、といった。
さらに田所外科病院にも事情聴取にでかけるが、理事長、院長、手術関係者からの新たな証言は何も出なかった。

城西支部フリースペース。
牛丸をはじめとするメンバー達は、公平のてがけるこの案件の難しさについて話しあっている。事件発生から3ヵ月、口裏をあわせるには十分な時間が既に経過してしまった。あきらめムードがただよい、メンバーは雑談をはじめる。
芝山は昨日の夜中に子供を病院に連れていったことを話している。夜中という言葉に、美鈴はピンとくる。公平の部屋にいき、事件当夜は人手が足りなかったはずだから、准看護婦のなかにも手術を手伝ったものがいるはずだと告げる。
美鈴のひらめきは的中していた。事件後に病院を退職している准看護婦がいる。
立証への手がかりが出来た。握手する公平と美鈴。

田所病院では、江里子が理事長、院長と打ち合わせをしている。退職した准看護婦のことを心配する院長にむかって、もう手は打ってありますと微笑む江里子。

公平と舞子は、退職した准看護婦の真山淳子の母が開いている喫茶店に向かった。
母親は二人のことを借金の取りたてと間違えてしまう。喫茶店は閉店寸前のようだ。母親は嬉しそうに淳子が大病院に就職したことを話した。

公平と舞子は淳子に会いにきた。やはり淳子は江里子の口利きで、この病院に就職していた。
自分は関係ないといって立ち去ろうとする淳子に、公平は説得する。こんなことはうやむやに終わると、同じことが繰り返される。自分達は医療ミスを暴きたくてやっているわけではない。死なずにすむ人が死んでしまう。もう、こんなことはなくさなくてはいけない。

城西支部公平の部屋。淳子が証言をしている。やはり手術にミスはあった。
起訴を決定し、牛丸の承認をうける公平。
江里子が城西支部に起訴状をとりにやってきた。

いつものBar、なぜか舞子を真ん中に挟んで、江里子、公平の3人で飲んでいる。
昔からの癖を親しげに話す、公平と江里子。舞子はどんどん飲んですっかり酔っている。
江里子にむかい、本当に医療ミスはなかったと信じて弁護しているのか、そんな弁護士がいるから世の中がおかしくなる・・・。などといって酔いつぶれてしまう。まっすぐな舞子を、うらやましいような、なつかしいような視線でみつめる江里子。

淳子の母の喫茶店で淳子と話す恵里子。
本当のことを話すことを決心した淳子に、それは構わないが、母の喫茶店の援助は難しくなると告げる恵里子。悩む淳子。

公平と舞子は徹夜で、田所病院の急患記録を半年分チェックした。

公判。淳子が証人として出廷している。
公平は尋問をはじめるが、淳子は別の急患の処置をしていたと証言をひるがえした。
公平は尋問にいきづまってしまう。公平は淳子に、病院のベッドに眠ったことはありますか?ストレッチャーの寝心地はどうですか?質問を変えた。とまどう淳子。
江里子が異議を申し立てるが、かまわず公平は質問を続ける。
被害者の片山の前に運ばれた、鎌田作次郎という、もう一人の急患の搬入方法について尋ねる公平。
淳子は処置室までストレッチャーにのせて運んだと証言した。
公平はそれは不可能だという。
なぜならこの患者はまだ生後8ヵ月の赤ん坊だったからだ。
淳子は事実を話す決意をして、すみませんでした、といった。
ため息をついて、こめかみを押さえる江里子。

公判終了後の廊下。
公平をねぎらい、私は変わっってしまったという江里子。いいんじゃないの。依頼人を守る、それがお前の仕事じゃない。という公平。
車で送るという江里子に、こいつをつれて帰るからといって公平が示したさきには、ベンチで眠る舞子の姿があった。

いつものBarの公平と舞子。思い切って舞子は尋ねてみた。
「あのーやっぱり、つきあってたんですか?」
舞子がとなりをみると、公平は眠ってしまっていた・・・・・。

 

□■ 今週のキメゼリフ

(病院前で、淳子を説得するシーンで)
公平「こういうことはうやむやに終わっちゃうと、同じことが繰り返されるんですよ。別に俺達、医療ミスを暴きたくてやっているわけじゃないですから。死なずにすんだ人が、死んじゃうんですよ。もうこういうこと、なくしましょうよ」

*正統派すぎる?実際、法廷ドラマにありがちなではセリフではあります。でも拓哉くんが話すと、すごく体温を感じられますよね。セリフらしいセリフを、いかに素晴らしくこなしているかがよく出ている場面だと思います。

 

□■ この顔が好き!!!ファン必見のリプレイポイント

  1. (帰ろうとする江里子を呼び止めて)
    公平「ねえ、ねえ、ねえ、ちょ、ちょ、ちょっと待て」

    *このねえ、待て。がツボなんだなー。待ってじゃなくて待て。ちょっと乱暴、入ってるとこがいいんです。わかります?わかりますよねぇ。うふふ。

  2. 江里子とのお食事シーン

    *ヒカルさんも自然でよかったですよね。昔は同じ立場だったけれど、今は対立する立場の二人(これってメロドラマの定石!)の微妙にずれる感じがすごくでてますね。

    「うん、やめよう」中でもここがツボですよー!!

  3. (美鈴と握手して)
    公平「大好き」

    *セリフかなあ、アドリブかなあ、どっちでしょう。普通はありがとうですませるところですけど、「大好き」だってー!!もうカワイイったら!!もうちょっとアップでもいいけれど、この位の距離だからこそ「大好き」が効いてるのかもしれない。

  4. 法廷シーン

    *本格的な法廷シーンはこれが初めてですよね。8回目にして登場というところに策を感じたりして。もう、こんな検事もありでしょうっていうコンセンサスができあがってますから、落ち着いて見れました。
    江里子もいってたけど、やっぱり浮いてますよねー。かっこよすぎ。

  5. 舞子の眠るソファーにお迎えのシーン

    *一話に一回のオレンジシーン。今週もやっぱり綺麗・・・・。でも、それより何より、公平くんラブラブ光線だしまくっちゃって、一体どうしたの?いつのまにそんなに舞子のこと好きになっちゃったのー?

 

□■ 今週のベストショット

26分4秒 公園前で淳子を説得して、最後に「真山さん」とよびかけた顔

*笑ってもないし、怒ってもない。感情抑えめの公平くんです。外気(早朝っぽい光ですよね)プラス照明が丁度いいのかな。お顔のやつれが全部隠れて、ただただ綺麗ーーーー。思わず一時停止して眺めたのは私だけではないはず。

 

□■ 感想

1時間があっという間でした。事件を丁寧に追っていたので、とてもわかりやすかったけれど、その分、他のメンバーのエピソードが少なかったのがちょっと残念。
最後の法廷シーン、ベッドの寝心地なんて思いつきに思わせて、実はストレッチャーを引き出す、きっかけだったんですね。私が証人席にいても、思わずひっかかってしまいそうです。いやー高度、高度。

 

 


□■ みなさんから寄せられた『ココがわたしの一押しショット!!』

 


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