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-1度目はストーリー、2度目はセリフや表情を。素敵なドラマは何度も楽しめる。-


このページは、No.2022 あまでうすがお伝えします。


■ 第9話 「俺がずっとそばにいる」 ■

□■ ストーリー

朝。出勤途中の舞子は本を読みながら歩いている。ビルの上から、落ちてくる石膏像。
すぐ後ろに落ちて、舞子にあたりそうになる。

城西支部フリースペース。
あやうく死ぬところだったと、舞子はメンバーに話をするが、誰もまともに請け合わない。いつもの1日が始まった。
公平のところには、夫に暴力をふるわれた妻が被疑者としてきている。舞子は公平の手を使って、少林寺拳法の技を熱心に説明している。あきれる公平。
芝山、江上、舞子がフリースペースで仕事をしているところに、宅配ピザ(スモーキーピザ)が届いた。誰が注文したかわからぬまま、江上がパッケージを開くと、中には発煙筒が仕掛けてあった。パニックに陥る城西支部。
煙が充満した部屋の中で、暴れる配達員。飛ばされた舞子の眼鏡が蹴られ、踏みつぶされる。公平は逃げる犯人を追いかけるが、見失ってしまった。

警察の事情聴取が始まるが、カチカチ音をたてて逃げていった、指先が緑色に染まっていたという程度で、誰も犯人の特徴を明確に証言できなかった。馬鹿にしたような顔をする刑事の高梨。
公平はピザの箱を手にとり、それが自作であることを発見する。さらに犯人からは「これで終わりだと思うな」という脅迫状まで届いていた。

鍋島は記者会見を開き、過去に起訴された者のなかに検察を逆恨みしている者がいないか確認作業をしていると発表した。
検事たちは、それぞれリストアップをはじめている。が、公平は真面目にやらずに、ピザの箱を写したポラロイドを眺めていた。

マンションの一室。ディスプレイに映った舞子の写真と、小型の爆破装置をハンダづけしている手。

翌朝、地検前で公平が後ろから声をかけると、ふりむいた舞子は学生時代の古い眼鏡をかけている。公平が眼鏡をけなしていると、そこにライダースーツの江上があらわれた。首をかしげながら二人がエレベーター前にいってみると・・・・。
牛丸をはじめとするメンバー全員が変装して、そこに立っていた。

リストアップした被疑者には全員アリバイがあった。
カチカチ音や指先の緑色については、警察で捜査している様子はない。

公平は相変わらず、舞子の眼鏡をからかっている。寝顔がかわいかったし、コンタクトにすれば、と言われ、舞子はあわてて書き損じをしてしまう。修正ペンを振っている舞子。公平は、そのカチカチと鳴る音が、犯人の残した音と似ていることに気づいた。
牛丸はメンバーに、事件解決まで単独行動は禁止、検事と事務官はペアで帰宅すること、と告げた。江上は舞子を送りたいが、末次がぴったりついている。結局、公平と舞子は二人で帰宅することになった。
寄るところがあるという舞子につきあう公平。強がってはいても、すれちがう人に脅える舞子に、公平は「おまえは今日、単独行動は禁止な」といった。

眼鏡店。いろいろな眼鏡を試す舞子。
公平が似合うといっても、今一つ気乗りがしない様子である。結局、買わずに店を出ようとするが、かばんの中に不審な白い包みが入っていることに気づく。公平が包みを取り上げ耳にあてると、時限装置の音が鳴っていた。
あわてて店の外に走り出る公平、包みを放り投げる。不発かと思った瞬間、音をたて、包みは爆発した。自分が狙われていることを知り、凍りつく舞子。

今夜は公平の部屋に泊まることになり、タクシーに乗る二人。
舞子は公平のダウンの裾を握っている。車窓から公平は、スプレー塗料で描かれた落書きをみつけた。

公平の部屋。ジャージの上下を舞子に手渡す公平。寝室にいく舞子。
公平は自分の荷物からスプレー缶を探し出し、高梨に電話した。犯人のポケットにはスプレー缶が入っていたに違いない。公平は、都内の交番全部にあたってもらうよう、高梨に何かを依頼した。
公平が電話を終えると、眠れないといって舞子が起きてきた。ソファーに並んで座る二人。こんな時は飲んで寝てしまうのが一番と、公平はウィスキーを舞子についでやり、二人で飲み始める。
話は通販から、いつのまにか少林寺になり、また公平に技をかけている舞子。
スモーキー(犯人のピザ配達員の通称)のことを考え、やはり不安げな舞子に、俺がそばにいてやるからという公平。公平の肩にもたれる舞子。驚く公平。そっと顔をのぞきこんでみると、舞子はすっかり眠っていた。
公平は舞子の眼鏡をはずし、体をソファーの反対側にやって、毛布をかけてあげた。

高梨から電話がかかってきた。公平はすぐに出かけようとするが、愛用のダウンは舞子の頭の下にある。どうしよう。

公衆トイレの落書き前の高梨と公平。壁にはスモーキーと書いてある。警官はこの落書きは管轄内にはたくさんあるといった。
コートなしで寒そうな公平に、高梨は自分のマフラーを巻いてやった。暖かいですねという公平に、カシミヤですから、と答える高梨。

翌朝、舞子が目を覚まし、玄関をあけてみると、外に不審な男がいる。あわててドアをしめる舞子だが、それは警官の大塚だった。公平の依頼で舞子の警護をしていたのだ。

城西支部フリースペース。
公平と高梨が持ってきた、スモーキーと類似したたくさんの落書きの写真を前にして、メンバー達は驚いている。犯人は落書きが集中した地域に住んでいるとして捜査が進められるという。高梨も捜査があると帰っていった。

スモーキー逮捕のしらせが入った。警察に出向き、犯人の確認をする公平と舞子。
犯人逮捕に安心し、警察署をでる二人。公平はマフラーを高梨に返していないことを思い出し、警察署内に入っていく。舞子には電話が入り、先に戻るといって歩きだした。
公平が戻ってみると、丁度スモーキーが廊下にでてきたところだった。なにげなく舞子を狙った理由を尋ねる公平だが、スモーキーは舞子のことを知らないという。
はっとして走り出す公平。

その頃、舞子は人目につきにくい路地で、女に声をかけられていた。女の顔を覚えていた舞子に、でも殺される理由はわからないでしょう、といって女はナイフを舞子に向けた。
公平が舞子をみつけた。公平に走りよる舞子。
ナイフをよけたはずみで眼鏡がおちてしまう。舞子に教えられた通りに、公平は高梨のマフラーを目の前にかざすが、あっさりナイフで切られてしまう。そして女と揉み合いになった。踏みつぶされる眼鏡。
公平は叫んだ。「雨宮、あれどうやってやるんだっけ、少林寺、教えろ、早く」

女の名前は遠野薫。かつて横領罪で美鈴が起訴していた。城西支部では男性陣が、なぜ美鈴ではなく舞子を狙ったのかと話している。美鈴自身も納得のいかない様子である。
「反省してくださいっていったのよ」警察の取り調べ室で薫はいった。
夢も希望も失った自分に、涼しい顔で反省してくださいといった舞子を薫は許せなかった。あんたたちに人を裁く権利があるの、という薫を前に、公平は語りはじめた。
自分達は恨まれる。けれど、真実をつきとめる為に手を抜くことはできない。あなたの件に関しても、事件の上っ面だけで起訴求刑しているわけではない。どんなに恨まれても、人間を裁くことができるのは、人間だけじゃないですか。

いつものBar。公平が朝食をとっていると、舞子がやってきた。舞子はマフラーを2本もってきていた。カシミヤは高梨に、もう一つは公平に。
公平は舞子の新しい眼鏡に気付いた。公平が選んだという、その眼鏡は、たしかに公平が似合うといっていた物だ。
にもかかわらず、大した関心も示さずに店を出ようとする公平に、舞子は声をかけた。
「俺がそばにいてやっから」
ギョっとする公平。

 

□■ 今週のキメゼリフ

(警察の取り調べ室で薫に向かって)
公平「機械が裁いているわけじゃないですからね。やっぱり人間を裁くことができるのは人間だけじゃないですかね」

*「人は人を裁けない」私は今までそう考えていました。でもじっくり考えてみて気づきました。この考えの方がずっと楽なんですよね。人が人を裁くことのあらゆる問題をパスできるんですから。「人間を裁けるのは人間だけ」こう言い切るには、相当の覚悟と決意が必要なんだと思い至りました。検事や裁判官の方々にあらためて敬意を表し、今週はこのセリフです。

 

□■ この顔が好き!!!ファン必見のリプレイポイント

  1. (公平と舞子、二人で帰ることになり)
     公平「ばーか、行くよ」
     舞子「今、ばかっていいましたよね」

    *絶妙の掛け合い。これがなくっちゃHEROじゃない!毎回、楽しみにしてます。
       公平の声色がだんだん松田優作さんっぽくなってるー。

  2. (眼鏡店で自分が狙われていることを知った舞子に向かって)
    公平「大丈夫か?」

    *今週、いちばん好きなところ。もう、頼もしいったらー。
    舞子が眼鏡を選んでいる前を何回も白い服の人が通ります。これが薫だったのね。白一色の店内に白い服で、あえて判りにくくしてる。憎いなあ。

  3. タクシーのシーン全部

    *公平のダウンをぎゅっとつかむ舞子もかわいいし、壁の落書きに気づく公平のスローモーションもすごくカッコイイ。

  4. (公平の部屋で)
    舞子「どこにもいかないでくださいね」
    公平「いかないっすよ」

    *これがあの哲平と理子ちゃんだなんて、信じられないです。全く違う二人、でも同じ二人。拓哉くんのファンでよかった、彼のドラマをいつもちゃんと見ていてよかった・・・。と思う瞬間ですよねっ、皆さん!!

  5. (フラフープの中の大塚さんに向かって)
    公平「なーんで入ってこないのかなーっと思って。もうびっくりしちゃいましたよ」

    *すっごく自然で、何回もリハーサルしてハイ本番、って演技してるとはとても思えない。大塚さん、手をバンザーイって上にあげてフラフープをとってもらってるのが、カワイイです。

 

□■ 今週のベストショット

4分46秒     地検前で犯人を見失い、くやしそうに振り向く。

*表玄関前に立ち、全身ショットでまずこちらを見て、上半身、肩から上、アップ。わずか3秒の間に4つもカットが挟まれてます。スロー再生で確認してびっくりしました。緊張感のあるシーンって、こうやって出来てるんですね。もちろん4つのショットとも、いい顔してます。1秒以下だなんて、もったいなすぎるー!!

 

□■ 感想

眼鏡店のシーン、タクシーのシーンなど、全体にすごく凝った丁寧な演出でしたね。
効果音の使い方もすごくよかった。変調が多くて疲れるという見方もあると思いますが、私はこのくらいのリズムの方が好きです。
そしてそして、いよいよ公平と舞子はラブラブモードに突入(たぶん)!!あと2回。二人の恋の行方も追ってくれるのかな・・・。

 

 


□■ みなさんから寄せられた『ココがわたしの一押しショット!!』

 


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