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-1度目はストーリー、2度目はセリフや表情を。素敵なドラマは何度も楽しめる。-


このページは、No.2022 あまでうすがお伝えします。


■ 第10話 「別れの予感」 ■

□■ ストーリー

検事室で取り調べをする、公平と舞子。
古田はキャスター榎本由起への暴行傷害で送検されていた。由起にテレビ番組で粗大ゴミの不法投棄を非難されたというのが動機である。
古田は終始おどおどした態度で何も語らなかったが、取り調べ終了間際に態度を一変、無罪を主張しはじめた。

舞子のナレーション
「被疑者が取り調べの途中で証言を変えることはそう珍しくはない。その時はまだ、この事件がいつもと変わりないものだと誰もが思っていた」

芝山と遠藤は地検の廊下をはいつくばって何かを探している。

犯行現場にいき聞き込みをしている公平と舞子。拘留期限はあと11時間残っている。ぎりぎりまで調査しようとする公平。
公平と舞子はテレビ局で由起に話しを聞いている。目出し帽をかぶっていた犯人に襲われたにもかかわらず、由起は、確信をもって古田を犯人と証言している。報道人として生半可な証言はしないという由起だが、確信という言葉にひっかかりを感じる公平。

芝山がなくしたのは検察官のバッジだった。末次、牛丸まで加わってメンバー総出でバッジを探している。

拘留期限十分前、公平は証拠不十分で不起訴という判断を下した。驚く牛丸。

由起は不起訴を不服として検察審査会に審査を申し立てた。心配するメンバー達。

審査会会場。いつも通りの服装の公平に、事務局長はこの場にふさわしい服装というものがあると忠告する。審査会が始まった・・・・・。
終了後、会場を出た公平と舞子に、由起がマイクをつきつけた。何もいうことはないと、その場を去る公平。

由起に脅迫状が届いた。早速文面を公開し、記者の質問に答える由起。彼女は、遊びにいくような格好で、いかにも若者の味方というHERO気取りであると、公平を中傷した。
城西支部では、その一部始終をメンバー全員、テレビでみている。
舞子は、通販グッズを使ったりして、公平を励まそうとしている。

由起が再び暴漢に襲われた。もみ合いになり、由起は犯人の腕に傷痕があるのを見つける。
警察はすぐに古田の部屋に踏み込んだが、すでに古田も行方をくらませていた。

古田のアパート前。矢口ともう一人の刑事が話している。
由起に送られた脅迫状の指紋は古田のものではなかった。犯人は古田ではないという刑事をたしなめる矢口。
由起は矢口に、古田の腕に傷痕があったかどうかを確認し、すべてを公表するといった。
勝手なことをされては困る。あんたは検察のミスと騒ぎ立てたんだと、矢口は由起に脅迫まがいの口止めをする。迷いつつも矢口に従う由起。

翌日、警察のリークによって公平の逮捕歴が新聞に大きく掲載された。
審査会の議決により、再捜査は江上が担当することになる。

古田から公平に電話が入った。自分は何もしていないという古田。二回目の事件の日は函館に母親の墓参りにいっていて、エアチケットの半券も持っているという。
パトカーの音がして、電話は切れた。

地検前には大勢のマスコミがきていた。ワイドショーでも公平の逮捕歴が話題になっている。バッジを外さなくてはならなくなるより、なくした方がマシ、と芝山に変な慰めかたをしている美鈴と遠藤。

古田がビルの屋上から飛び降りて、自殺した。
公平は、現場で古田の所持品を確認するが、エアチケットの半券はなかった。古田の自殺は由起にも衝撃を与えている。

鍋島次席の部屋。鍋島は牛島に公平の過去を語りはじめた。
かつて自分の同期の沼田という検事が17歳の少年を取り調べた。少年は友人をかばって相手を傷付けたのだが、二十日間拘留される間、ずっと黙秘を通した。少年は起訴も覚悟していたと思う。しかし沼田は丹念に証拠を調べて彼を不起訴にした。
その少年が久利生公平だったのだ。

いつものBarの公平と舞子。
古田が感じた取り調べの恐怖を、経験者だから、とさびしそうに語る公平。
でも自分の担当検事の沼田はちょっと変わっていた。よれよれのジャケットを着て、甘いものが好きで。黙秘しているのに、しつこく証拠集めて、本当に変なおやじだった。「久利生さんの理想の検事」舞子がつぶやいた。

由起は矢口に、本当のことを話すという。が、矢口はそんなことをしたら世間から非難が集まる、それなら番組を降板すればいい。今ならあなたは被害者でいられる。と再び脅迫まがいの説得をした。
結局、由起は番組を降板してしまった。

公平が出勤してこない。心配するメンバー達。いても立ってもいられず公平を探しにいく舞子。美鈴はうなづいて舞子のコートを投げてやった。

自殺現場、矢口のアパート、夜の街・・・・。公平を探す舞子。
いつものBarにきてみるが、やはり公平はいない。その時、舞子の電話が鳴った。
公平からだ。呼び出された場所にかけつけて、公平の顔をみた舞子は、ホッとして、思わず公平を責めてしまう。いなくなられたほうの気持ちとか考えたことあります?

公平が舞子を呼び出したのは由起の自宅前だった。公平と舞子は由起にもう一度犯行現場に同行してほしいと頼む。

川沿いの犯行現場。舞子をモデルに犯行を再現してみる公平。あきれている由起。
その時、物陰から目出し帽の男が、由起に近づいてきた。
「もう、いいでしょう」由起が叫んだ。
舞子は男に走り寄って、投げ飛ばしてしまう。が、帽子をとってみると、江上だった。
公平は由起に問いかける。犯人の古田くんは死んでしまっているのに、なぜ、もういいでしょう。なんて言うんですか。隠していることを話してください。

城西支部に矢口が現れた。公平は古田のアリバイについて話しはじめる。
第二の犯行当日、古田は函館にいっている。それについては証言もとっている。ただ物的証拠となるエアチケットの半券がみつからない。矢口さんご存知なんじゃないですか?
公平は矢口も古田が自殺する前から、犯人ではないかと気付いていたのではないかと尋ねた。
顔色を変える矢口。

江口、末次に付き添われて由起が入ってきた。彼女はすべてを証言したのだ。
追いつめられた矢口は、開き直って被疑者が死んだ事件を蒸しかえしてどうする、と大声をだした。
思わず矢口につかみかかる公平。

(その時、芝山はソファーのつなぎめに自分のバッジが挟まっているのを見つける)

俺達みたいな仕事は、ちょっと気をゆるめただけで、人の命を奪ってしまう。自分達はそれを忘れてはいけないのではないか。公平は矢口に訴えた。
誰でも最初はそう思っている。それはただの理想だという、矢口。

牛丸は検事のバッジの意味を矢口にといかけた。
芝山は語る。秋霜烈日。秋におりる霜と夏の強いひざしのことです。権力を持たされた我々に、人を罰する仕事の厳しさを教えている、検事の理想のありかたです。

公平はあらためて、古田を不起訴処分にした。

食事をしようと地検前にでた公平と舞子。鍋島が帰ってきた。
公平は鍋島に「俺って迷惑、かけてます?」と尋ねた。力強く「いいえ、全く」と答える鍋島。うれしそうににっこりする公平。

ラスト、舞子のナレーション
「そのときはまだ、私達はきづいていなかった。この事件が本当の意味で、終わってはいなかったことを」

 

□■ 今週のキメゼリフ

公平「俺達みたいな仕事ってな、人の命、奪おうと思ったら簡単に奪えんだよ。あんたら警察も、俺ら検察も、そしてマスコミも。これっぽっちの保身の気持ちでなあ、ちょっと気を緩めただけで、人を簡単に殺せんだよ。俺らはそういうこと、忘れちゃいけないんじゃないですか」

*掲示板に、いーっぱい書き込まれているように、私にもやっぱりここは拓哉くんからのメッセージのように聞こえました。そして一連の報道のことも連想されました。
ドラマのワンシーンなのに、そこまで視聴者にイメージさせるなんて、やっぱりマスコミよくないぞー!!でも無名人もたくさん集まると、恐ろしい大衆パワーを持ってしまうことも、忘れてはいけませんよね。

 

□■ この顔が好き!!!ファン必見のリプレイポイント

  1. (検事室で古田にむかって)
    公平「じゃあ、あとは裁判になると思うけど、いいよね」

    *すごく包容力のある、あったかい感じが出てますよね。新しい魅力を発見しました。なんか得した気分。これからもっとこういう表情を見せて欲しいです。

  2. (由起にテレビ番組で中傷されて)
    公平「言いたいこと言ってるー」

    *笑ってるんだけど、傷ついちゃってる。ありがとう、舞子ちゃん、公平を励ましてくれて・・・。

  3. (古田からの電話に)
    公平「お前が本当に何もやってないっていうんだったら、俺が証明してやるから」

    *本当はここをキメゼリフにしたかったんです。何気ないシーンですが、昔のことがわかった上で、このセリフを聞くと、じーんときます。
    沼田検事のことが出てくるのはこの後ですから、1度しか見ていない人は、ぜひもう一度見てくださいね。

  4. 地検前の報道陣から、舞子といっしょに走って逃げるシーン

    *途中で、舞子のかばんをもってあげてるね。舞子がちょっと遅れてるのに気付いて振り向いて・・・・。普段は「はい、持って」なんて書類を渡しているのに、いざとなると優しいなぁ。それともこれも公平の心境の変化?なんて深読みしすぎ?

 

□■ 今週のベストショット

46分20秒    あらためて古田を不起訴処分にするときの、うるうる顔。

*ああ、お願い、そんな顔しないでー。公平は、きっと古田と昔の自分を重ねていたんですよね。感情移入しすぎの公平から、昔、検事さんに救われて、それから公平がどんな気持ちで生きてきたかが、すごく伝わりました。木村拓哉じゃなくて、久利生公平だったよ、ホントに。

 

□■ 感想

公平の過去が明らかになりました。なぜ検事になったのかも。そうしたら被疑者とのやりとりの中に、公平らしさがずっと鮮明に感じられるようになったと思います。
ネタばらし、個人的にはもうちょっと早くてもよかったんじゃないかなと思います。
HEROをみる楽しみが一つ増えてたのになー。残念。
それにしても、舞子の泣き顔が気になります(すごく素敵な泣き顔。松さん、すごい)。
早く来い来い月曜日。でも、来たら終わってしまうし。どうしたらいいのー!!

 

 


□■ みなさんから寄せられた『ココがわたしの一押しショット!!』

 


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