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-1度目はストーリー、2度目はセリフや表情を。素敵なドラマは何度も楽しめる。-


このページは、No.2022 あまでうすがお伝えします。


■ 第11話 「最後の事件」 ■

□■ ストーリー

季節は夏。ノースリーブのワンピースで炎天下の田舎道を歩く舞子。
城西支部もうだるような熱さでメンバー全員、へばっている。
が、そこに公平の姿はなく、別の検事が着任している。
公平の影響ですっかりお出かけ好きになったメンバー達。
「いまごろ何やってんだか、あのばか」

タイトル

検察庁会議室。鍋島と牛丸の懸命の交渉にも関わらず、公平の転属処分が決定された。
検察庁上層部は週刊誌に掲載された公平の素行についての記事を無視できなかったのだ。
公平をかばいきれず無念そうな鍋島と牛丸。

そんなことは全く知らない城西支部のメンバー達は花見の幹事を誰にするかで盛り上がっていた。幹事は副幹事を指名できると聞いて、江上はいきなり立候補。舞子を副幹事に指名して一人盛り上がっている。

公平と舞子はサッカースタジアムに事情聴取にきている。広いグラウンドにはしゃぐ公平。
公平は舞子に、カメルーンの代表選手11人の名前を全部言えたら、ワールドカップを見に連れていくといった。あきれ顔の舞子。
サッカー場の警備員向坂が殺されたのは3日前、被疑者の桐山はタケマ建設の総務部長だった。サッカー場には向坂の息子の良太が来ていた。

牛丸は公平を部屋に呼び、石垣支部への転属の内示を告げる。公平に残された時間はあと10日間・・・。

被疑者の桐山は、公平の取り調べに対し、完全黙秘を続けていた。

桐山の取り調べをするために、城西支部に特捜部検事の庄野と城島がやってきた。
城島は芝山と大学の同級生で、顔見知りの仲。エリート風を吹かせて、メンバーを嫌な気持ちにさせている。
庄野の一言で、公平の転属を知った舞子は牛丸に直談判に行こうとするが、公平はそれを制した。「仕事しようぜ。時間ねえんだよ」

良太が公平をたずねて城西支部にやってきた。あまりに生意気な良太の態度に大人気なく、本気で腹を立てているメンバー達。

芝山の部屋で特捜の取り調べが行われるために、大量の資料が運びこまれた。美鈴も部屋を追い出され、仕事場がなくなってしまう。結局全員、江上の部屋に集まって仕事をすることになった。

公平と舞子は向坂について聞き込みをしているが、有力な証言は得られない。
桐山は特捜の取り調べにも黙秘を続けている。

いつものBar。良太を真ん中に挟んで公平、舞子の3人で握りずしを食べている。
どうして父親が殺されたのかと、公平にたずねる良太。

夜、城西支部に戻った舞子は、牛丸に公平の処分の撤回を求めた。公平に向坂の事件解決までの時間を与えて欲しい。公平は向坂が誰かの巻き添えになって殺されたと考えているが、このままでは時間が足りない。
フリースペースに残っていたメンバーは、初めて公平の処分を知って愕然とする。皆で集まり、悲観的な話しをしているが、末次がきっぱりと「みなさん、これは久利生さんの最後の仕事ですよ」といいきった。メンバーの気持ちは決まった。

公平は良太を親戚の家まで送っていくが、親戚から向坂の葬式に無記名で500万円の香典が届いたことを聞く。

芝山は城島を飲みにさそって、特捜が追っているのが民自党の幹部議員であることをつきとめる。
美鈴と遠藤はタケマ建設社員と合コンをして桐山について調査しているが、誰も桐山のことを知らなかった。
江上と末次は支部で特捜の資料を探しているが、鍵がかかっていてドアを開けることができない。

公平がBarに来てみると、鍋島がひれ酒を飲んでいた。
すまなかったという鍋島に、どこにいっても検事は検事ですから、と答える公平。二人は並んでひれ酒を飲んだ。

翌朝、調査結果を聞き、改めて事件を推理する公平とメンバー達。
桐山は人に知られてはいけない仕事を担当していたのではないか、タケマ建設と民自党議員、三枝輝一郎との間には、金が流れていたのではないか。しかし現時点では、特捜が追っているのが三枝とは断定できない。
「俺が確かめてやるよ」いきなり芝山が立ち上がった。
「お前達のターゲットって三枝輝一郎だよなあ」と城島に話しかけ、やっぱりそうだ。とあっという間に納得している芝山。あっけにとられる一同に、芝山は城島をさして、こいつは嘘をついたりごまかしたりする時にまばたきが増える、と説明した。
慌てる城島。面白がって、城島の真似をしている公平達。

公平と舞子は再びサッカースタジアムに向かった。が、当日のVIPルームの使用記録も残っておらず、捜査はいきづまる。
スタジアムそばの喫茶店前で、公平は当日コーヒーのデリバリーがあった可能性を思いつく。公平の勘はあたっていた。店の女性は代議士の顔をはっきり覚えていた。ただしそれは三枝ではなく、若手議員の諸星敬介だった。

公平と舞子は諸星の事務所に向かったが、諸星本人は不在で秘書が応対している。彼女の応対はそつがなく、公平はとりつくしまがない。
その時、江上と末次から電話が入った。向坂の葬儀に500万円の香典を持ってきた女の人相がわかったというのだ。ピンときた公平は目の前にいる秘書の風貌を電話口の江上に話す。それは江上達が聞いた特徴と一致していた。
奥の部屋から、不在のはずの諸星本人が出てきた。500万円は自分が持たせたという諸星。
向坂が自分を守って死んだことも諸星は認識していたが、裁判では証言できないという。権力者を権力の座から引き降ろすには、タイミングが必要で今はその時ではない。今自分が考えなければいけないのは、この国の将来のことだ。
公平は諸星のとなりに立って話した。
あなたがするべきことは、父をなくした子供に、その父親について語ってやること、そして、申し訳ないと頭をさげることではないのか。
「そんなこともわかってないのに、国の将来、語ってるんじゃねえよ」

公平達が帰ったあと、一人考えこむ諸星。

城西支部では桐山が特捜の取り調べに対し、相変わらず黙秘を続けていた。いらだつ特捜検事達。そこにテレビをつけてみろと上層部から電話が入る。
テレビでは諸星が三枝の汚職を告発する記者会見を行なっていた。告発に踏み切った理由を尋ねられて、ある若い検事にたきつけられたと、すっきりした表情で語る諸星。

桐山は黙秘をやめて、罪状をすべて認める証言をした。

サッカースタジアム。城西支部のメンバーに付き添われて、諸星が良太に会いにきた。
ネクタイをはずし、ひざをついて、良太に詫びる諸星。
何も言わない良太。公平につつかれて、大きく「許す!」と声を出した。
検事さんは僕のヒーローだよ。という良太に公平はいった。
「ブー、違います。将来の総理大臣守ってるんだぞ。ヒーローはお前のおやじだよ」

翌朝、今日は公平の送別会だと意気込んで出勤してくるメンバー達。
が、公平の部屋はすでにからっぽだった・・・・・。
思わず走って外に飛び出す舞子。

公平はいつものBarで、朝定食を食べて、マスターと別れの握手をしていた。テレビの通販番組ではUVをカットするサングラスを紹介している。くやしそうな公平にマスターは、「あるよ」といってサングラスを差し出した。おまけのサンスクリーンも手渡すマスター。

地検前に立って、舞子は公平とのさまざまな出来事を思い出していた。
そして彼女は公平を追って、走り出す。
公園で、向かいあう二人。

大人なんだから最後くらいちゃんとしてください。ワールドカップも連れていってくださいね。約束したんだから。といってカメルーンの選手の名前をあげていく舞子。
途中から舞子の頬に涙がこぼれる。公平はかばんから包みを出して舞子に手渡した。
中を見て微笑む二人。
公平がふと目をやると、城西支部のメンバーが公平を送りにきていた。一人一人と目を合わせる公平。

再び夏。舞子は田舎道を歩いている。
海岸。公平は干しいか泥棒の現場にたって、捜査をしていた。
向こうから歩いてくる舞子。公平は舞子に気がついた。
そんな格好じゃ赤くなって痛くなっちゃうぞ、という公平に、舞子が袋から出したのは、公平がプレゼントしたサンスクリーンだった。

スタッフロール

近づいて向かいあう公平と舞子
公平「お前、肩やけてんじゃん、全然、石垣なめんなよ、お前、こんなんで」
舞子「効かないんですよ、だって」
公平、自分のかぶっていた麦わら帽子を舞子にかぶせる
公平「だっせー、これ。どうすんの。眼鏡はずせよ、こんなとこ来たら」
公平「(警官に向かって)あっごめんなさい」
公平、走っていく、舞子、追いかけて走っていく。

END

□■ 今週のキメゼリフ

公平「(部長に直談判しようとする舞子を引きとめて)仕事しようぜ、なあ、もう時間ねえんだよ」

*普段の回だったら、代議士相手に啖呵を切る、「そんなこともわかってねえのに国の将来語ってんじゃねえよ」を選んだと思います。でも最終回なので、公平の基本的なスタンスがよく出ているこの場面です。
どんな時にも正義のために。自分が大変な状況になってるにもかかわらず「仕事しようぜ」。美しい生き方です。私も、こうありたいです。

□■ この顔が好き!!!ファン必見のリプレイポイント

  1. (舞子が良太に「子供扱いするなよ」といわれて)
    公平「ふふ、いわれてやんの」

    *いたずらっこモードで可愛い。そのすぐ後も、うひょひょーって顔で舞子のことを見てます。犯人のことを聞かれて、ぴっと真面目顔になるとこもいい!!1シーンで2度おいしいです。

  2. 牛丸部長といちごを食べる、内示のシーン。

    *せつないです。いちごを噛む音ってこんなにせつない音だったんだなーって、知りました。でも、まさか石垣支部だから、静岡名産石垣いちご?、まさか、まさか、ねー。でもひょっとして・・・。

  3. (城島にターゲットを確かめるという芝山に向かって)
    公平「確かめるってー」

    *ほんの一瞬ですし、全然、王道でも定番でもないんだけど、すごく好きな顔なんです。もう超個人的趣味だと思います。 でも、是非、再チェックしてみてくださいね。声がひっくり返ってるとこが、なんともいい感じなんだなー。

  4. 諸星の謝罪を聞いたあと、良太に声をかけるために振り向く。

    *なぜかちょこっとPちゃんが入ってる(笑)。そう思って2回、3回と見ていたら、もうPちゃんにしか見えなくなって来ました。公平さん許して!!

  5. 舞子が公平を探すあいだの回想シーン

    *もう、何も言うことはないでしょう。HERO名場面集。キメゼリフつき。

 

□■ 今週のベストショット

1時間12分    エンディングテーマ直前、舞子の日焼け止めを見て、ふふって笑う。

*ちょっと照れて横向いて笑ってから、正面向いて「んっ」て真剣な顔になる。
分析しちゃうと、まあツボの定番なわけなんですが。ここねー、久しぶりにやっと会えた二人って感じがすごくすごく出ていて大好きです。
「ちーかづけないよーっ」ってヒカルちゃんの歌もぴったりで、何度見てもウルウルしてしまいます。舞子の表情もすごくいいですよね。

 

□■ 感想

シリーズ最終回にふさわしく、中身の濃いストーリーでした。
左遷、殺人、収賄、特捜、少年、恋、チームワーク、これだけのテーマが1時間ちょっとに詰め込まれてます。
本当にこのドラマ、クォリティの高さでは踊る大捜査線以来かも知れませんね。大好きな拓哉くんが、このドラマの主演で本当によかったです。というより主演木村拓哉がドラマのクオリティを上げた!!と思います。

複雑なストーリーに四苦八苦した私のレポートも、今回でおしまいです。3ヵ月間、ありがとうございました。

 

 


□■ みなさんから寄せられた『ココがわたしの一押しショット!!』

 


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