このページは、No.1133 哉子がお伝えします。
人影のない拓哉の部屋に、辺りを見回しながら木村Y(木村祐一)が入って来た。誰も居ないようなので、と勝手に番組を始めてしまう。 流れた衝撃映像(?)は、”元妻・倍賞美津子がアントニオ猪木のテーマを無理矢理歌詞をつけて歌う♪いつもいっしょに”。 アントニオ猪木の像(粘土?)がスポットライトを浴びながらクルクル回る中、歌が流れたのだが、さほど遠くないところで響いたガシャーン!という音が邪魔をする。 「カット!カット!カット!カット!!」と叫びながら部屋に戻り、木村Yのとなりに座る拓哉。 「地下に潜るって言っていたのに何やってるんすか!」と、木村Yを責め続ける。 木村Yをよく見ると、髪型がリーゼントになっている。それに気付いた拓哉、対抗せんばかりに自分のトサカを整え始めた。 拓哉が部屋に戻ってからこっち、肩と肩の(自分の肩を前に出して相手を後ろに押しやる)小競り合いもずーっと繰り返されていた。 拓哉をたしなめつつ、でも謝ろうとしない木村Y。それどころか謝る意思すら見せない!と言い切った。 そんな強気の木村Yを、それ以上に強い調子で追い出そうとする拓哉。 木村Yは、拓哉の勢いに押され部屋を出て行くことにしたが、その前に1つだけさせて欲しいことがあると言ってジーンズの裾をたくし上げ、左のスネをカメラにむけた。 よ〜く見ると、ひざの関節のところに明らかに書き足した黒い点・・・(木村Y)「ほら・・・ゾウ!」 「スマスマのエンディングでやったらええねん」という素敵な(?)心遣いと、「隙があったらまた来るからな」という不敵な予告を残しつつ、部屋を出る木村Y。 拓哉は、ゾウを見た辺りから言葉をなくして、不思議なものを見ているかのような視線を木村Yに投げ続けた。 しばしの沈黙の後、カメラ前に改めて正座する。 拓哉「えー、すみません、みなさん!遅れた上にですね、えー、あんな『ゾウ!』とかを・・・なんかお見苦しい点を、なんか、なんじゃかんじゃと、えー、なんか、お届けしてしまいまして、えー、お口直しに・・・バナナ!」 それは、開局キッドが拓哉の手に渡る前に木村Yが見せた一発芸(?)を、拓哉がパクった瞬間だった(爆) 今回遅れてしまったのは、前回青島氏より購入したBSキッドの実用に向け、衛星を宇宙に打ち上げる準備をしていたから。 拓哉「題しまして、今日は“さよなら地上波、こんにちは!BSる時代”ということで、お送りしていきたいと、思います。えー、現場にですね、我がADのノッチ!!行ってると思いますので、えー、皆さんも、じゃ一緒に呼んでみましょうか。せーの。ノッチーッ!!」 拓哉は口元に両手を添えてコールした後、ノッチの返事を受けるためカメラに向かって耳を傾けた。 拓哉「・・・早く行けよっ!!(怒)」 タイトルカードが画面を覆う。と、同時に流れる音楽。 ノッチが現場につくまで・・・と、車エビの中で気まずい思いをしているザリガニの映像を流す。次は伊勢エビの中のザリガニ。 ノッチ「♪金もいらなきゃ 男もいらぬ わたしゃ もすこし背が欲しい〜っ」 どどいつ調で歌うノッチは、夜の川原にいた。その後ろではBSキッドのセッティングが進められている。 拓哉「えー・・・、か、返されてもちょっと困るんですけど。えー、ちょっと、こういう、ねっ、番組の流れになってくると、また、こう、視聴者の皆さんからの、あの、なんか電話がかかってきそうな、コワイッ!」 途端に電話が鳴る。カメラを移動して電話を映し、「ハイ、かかってきました」と苦笑する。固まった笑顔のまま受話器を取る。 青島「青島だぁ!」 カメラを逆側(部屋の奥の方)に向けると笑顔の青島が立っていた。 拓哉「でも、この甘栗、例えばですよ!?例えば何か・・・こんな感じで・・・(紙をカメラに向け)“尼狂い”とか書いてあったら・・・ねっ、なんか、山本晋也監督とか喜びそうですね」 ワケのわからない拓哉の発言に「こんなんで視聴率80%とれると思ってんの?」と文句を言う青島。 青島「それよりね、あんた、もうネットの時代なのよ。ネットる?それともウェブる?」 あまりの展開にカメラに向かって静止する拓哉。でも青島は動く。コンピュータ”春9000”と称して細長い旧式ラジオのようなものを拓哉に渡す。 その時、ノッチからロケットの打ち上げ準備ができたので点火スイッチで点火お願いします、と中継が入った。 アラブ人「ノッチは!?・・・乗ッチマイマシタ。モウ、イイデス。打チ上ゲサセテイタダキマス。」 アラブ人は灯のともったロウソク片手にロケットの発射地点へ。止めようと叫ぶ拓哉「やめろーーっ!!」 ノッチ「木村さ〜ん、ノッチですぅ。放送衛星が無事打ち上がりました〜!」 月から急降下する映像になる。「どんどんどんどん太陽に近づいてまーす!」というノッチの声に合わせるように、今度は太陽が映し出される。 拓哉「ノッチーーーーーッッ!!(呆然)」 「ちょっと好きになりかけてたのに・・・」と、うなだれる拓哉。 【次回予告 団鬼六リスペクト 線化粧 着崩れ女の柔肌に 今日もネットの電話線が走るのだ!!】 ☆ ちょ〜御勝手感想 from.レポ担 ☆ 木村くんのバナナ芸(芸?)が見られるとは思わずにいたので、見た瞬間は「うわ、パクっちゃってる」っていう楽しさの方が先に立ってましたが、す〜っとのびたキレイな指を両手10本分一気に見れることに気付いてしまって以来、密かなリフレイン・ポイントです(^^)。 |
紫色の靴下を履いた足が拓哉の部屋に浮かぶ。上体が起き上がったことでそれは画面から消え、代わりにADノッチ(YOU)の顔がおさまる。 ノッチは鼻歌交じりでリモコンを手に取りTVをつける。すでに映し出されている自分にようやく気付いた。 慌てながらも「ど〜も〜、ノッチでーす!」と挨拶し、座ったままで上体のみ軽く小踊り。 拓哉が先週から戻って来ないということで、そのままノッチが番組を進行していく。 『木村』のはんこで書いた『木村』、『村田』のはんこでかいた『村田』、といったノッチ作の衝撃映像が流れる。 拓哉は、喫茶コロンボからその様子を見るでもなく社長・青島(幸男)の話しを聞いていたが、ノッチの暴走気味な放送に少し怒りが入る。 青島の話は1週間ぶっ通しだったらしく、ねぎらいの言葉とともにお話した証の『青島』のはんこをオデコに受ける。 拓哉「その格好で?」 Tシャツ姿の上ノ倉、足まで履いた着ぐるみを腰に巻きつけ、頭さえかぶればいつでもコアラになれる状態にあった。 上ノ倉「これじゃないと父親ってわかんねぇだろうがよ!!」 拓哉とケンカ腰の会話のままコロンボを去る上ノ倉。拓哉が落ち着くのを待って、青島は本題に入ろうとする。 拓哉「すいません、その本題っつーのはぁ、次はどれくらいかかるんすか?それ。」 TVの中のノッチがタイトルカードを出す。と、同時に流れる音楽。 さて本題。「TV’s
HIGH」とは何か? ランナーズ・ハイ ――
激しい運動に伴う極度の体力の消耗により体内から分泌される脳内麻薬が引き起こす高揚感や快感。 拓哉の前に置かれたそれは、“ムンクの叫び”をちょっとキュートにした置き物のようなもの。 「新発売 『お湯の叫び』」 拓哉はムンクと同じように頬に手を添え、「ほ〜・・・」と感心してその置き物を見つめる。 青島「これがなんと!8500円。」 意外にも同意する青島。が、「TV’s
HIGH」になっている人は気分がいいから買っちゃって、1回買い出したらヤケで何でも買いまくっちゃうようになるとも考えていた。 TVに映し出された拓哉の部屋では、1人残されっぱなしのノッチが軟体動物化している。 ノッチ「すいません!ボーっとしちゃった(はぁと)」 改めて、一見服部幸應っぽいけど実は学生服を反対に着ている服部幸應っぽいおっさんと、服部幸應の服を着ている学生の映像を流す。 拓哉「80%は無理ですね・・・。」 青島「まぁ、地上波じゃな〜。」 青島は、衛星と称して三脚が差し込まれた直径7〜8cmほどの丸い銀色のスチロールを取り出した。 学生「僕が買おうと思ったのになぁ。」 立ち上がり学生ににじり寄る拓哉。 学生の母(?)「ケンジ!服部幸應の服なんて着るからよーっ!!(号泣)」 その隙に青島はカウンターの中に逃げ込んでいた。青島は高らかに笑い、こう言い放つ。 青島が手にした2丁拳銃から次々と撃ち放たれる銃弾。全てがスローモーションになる。 拓哉「おいー・・・、ここ日本だろ・・・!?服部幸應の服着てなんで撃たれんだよー、おまえよぉ・・・」 拓哉は、半泣きでつぶやきながら、BSキッドを手に店を後にする。 TVでは、ノッチが呑気に歌い踊っている。まだまだノリノリで踊り続けるノッチ。 拓哉「う、うそつけ、おい・・・何も言ってねーじゃなーか。あの、自腹でカメラ1台増やしました!!」 【次回予告 大森山王くらやみ坂 衛星打ち上げ大作戦なのだ!!】 ノッチ、乳首から乳を浴びせ出すような手の動きを拓哉に向けて繰り返す。 ☆ ちょ〜御勝手感想 from.レポ担 ☆ TV(ノッチ)と喫茶コロンボ(木村くん)が何度か切り替わる度に、映像(TV)と現実(コロンボ)に何かしらのリンクが見えるのが面白かったです。 ☆ ちょ〜御勝手タイトルを語る ☆ BSよりはムンク商品化の方が青島氏の最終目的に近いと思うんだけどな〜・・・。 |
ハトが飛んできて拓哉の部屋に舞い降りた。1羽だけかと思ったらすでに数羽のハトが。でも拓哉がいない。 どこからかガシャーンと何かが崩れた音。その音でハトが次々と窓から逃げる。駆け込む拓哉。 拓哉は何から始めたらいいのか戸惑いながらも、探し当てたリモコンでTVをスイッチON! 自分の部屋が映し出された画面を見て、ま〜ずいなぁ・・・という表情で話し始める。 拓哉「え〜、みなさん、すいませんっ!え〜・・・(TV)やってます!!」 ☆ちょっとひといき 〜 本日の木村拓哉☆
遅れた理由→先週やってなかったから。悪びれることなく「油断ですね。」とキッパリ。 気を取り直して。背筋を伸ばし「ざんっ!」という掛け声とともにタイトルカードを出す。同時に流れる音楽。 「今日の最初のコーナー!」とコールした後、「びよ〜んびよ〜ん」とセルフ効果音をつけながら上半身を左回りに2回3回、「どびぇんっ!」と止まる。 電話が鳴る。「(真っ先についばまれた)浜崎さんだったらちょっとコワイですね;;;」と言いながら受話器を取る。 拓哉「もしもし。・・・あ、親父!?」 放送中だから・・・と電話を切ろうとしたが、長引きそうなので「超人ブブカの記録に挑戦する電話」の映像で場をつなぐ。投げられた電話がバーの下をくぐる。 拓哉「あ、そうだ!これ、びっくりしたんですよ〜。あの、このTVキッドってあるじゃないですか。TVキッド。底の方からなんと!こういったものが出てきたんですね〜」 プラモデルの箱のような物を手にしてカメラに向ける。箱には
『スタッフキッド』の文字が。 拓哉「アンタ・・・ADさん?ADさん!?」 ☆ちょっとひといき 〜 ADノッチ☆
「さっ、何しましょ?」と、拓哉の傍らで指示を待って固まるノッチ。特にない、という拓哉の言葉に ノッチ「じゃ、フロアに居ますんで」 1歩下がって待機するノッチに戸惑いながらも番組を進めようと手を伸ばした瞬間、ノッチが高らかに笑い出す。 上ノ倉「ピッツァマ〜ン!」 拓哉、目をひんむいて身を乗り出す。上ノ倉に行くことを伝えて電話を切り、ノッチに番組を任せて部屋を出る。 TVからノッチのセルフ効果音が響き続ける喫茶・コロンボ。 社長「青島です。ちょっと内緒の話だから」 渡された音声変換スプレーを思いきり吸い込んで話を始める。 拓哉「あのー、失礼ですけど・・・元都知事の青島さん、ですよね!?」 再びスプレーを吸う。 社長「君、いじ悪ばあさんっぽくないな。」 ここで放送終了の時間が来たようだ。せきたてるように上ノ倉からフリップが渡される。 【次回予告 ねずみ人生、カエル人生、今明かされるTV’s HIGHの謎なのだ!!】 ☆ ちょ〜御勝手感想 from.レポ担 ☆ 今回は狭い部屋の中でコワザ的なアクションが満載、少年のようにノリノリの木村くんで楽しい!! |