朝のオフィス。始業ギリギリに駆け込む哲平。
でもそこにいつもの理子の姿はなかった。「こんな事して欲しくてきたんじゃないよ!」
昨夜の理子の言葉が哲平の頭に蘇ってくる。
理子の事が気にかかって仕方がない。
仕事を終えた哲平のその足は理子のマンションへと向っていた。
理子の部屋を訪ねた哲平はいつもとかわらず悪態をつく理子にちょっと安心した。
部屋にあるカップメンのゴミの山を見て
「俺がおかゆか何かつくってやるよ」と。台所でおかゆを作り始める哲平。
その姿を見ながらも又悪態をつく理子に
「ケーキのお礼だよバカ。あれ案外うまかったわ」
哲平の言葉にだまりこむ理子。。そこにはガラスの林檎が。。。
哲平の帰った後哲平が持ってきてくれたサボテンを前におかゆを食べる理子「おいしい。。。。」
そして外には理子の部屋の明かりを見つめたたずむ哲平の姿があった。
夜になりエリカが理子の部屋を訪ね哲平のたばこの吸い殻を発見し理子を問い詰めているその時
吉本がお見舞いの「みかん」を持って訪ねてくる。
エリカに気ずき早々と立ち去る吉本。
エリカに哲平の事についてアドバイスされる理子に「あんな奴!」とどうしても素直になれない理子であった。
一方、荘一郎とさなえの結婚準備は着々と進んでいた。
荘一郎から結納の話しを聞かされ自ら手伝いを申し出る哲平。
フーラで1人お酒を飲みやりきれない哲平。
そして1人になった理子は部屋でサボテンを愛しげに見つめ続ける。
そんなある日、荘一郎は検察庁で1人の女性に出会った。
取り調べ中、相手の女性の顔を見て愕然とする荘一郎。
彼女の取り調べの辞退を申し出る荘一郎に
「あなたがいなくなってからズッとさびしかった」と言い残す女性。
過去2人の間に何があったのか。。。。。
理子の体調も回復しここは会社の接待の宴会場。
次から次へと芸を披露する営業マン達。
何も芸ができない哲平を責める取引先の専務に
「ゴルフはバッチリ!」とたんかをきり
「それなら見せてもらおう」と言われ後にひけなくなってしまう哲平であった。
場を離れ1人たたずむ哲平に駆け寄る理子
荘一郎とさなえの結納が決まった事を報告する哲平に無理して明るくふるまう理子。
そしてゴルフのできない哲平に理子は言った。
「私にまかせておきなさい!」と。
約束通りゴルフの練習に行く2人。
その2人の前に理子の昔の彼氏が彼女連れで現れた。
慌てて隠れる理子だが彼氏に見つかり声をかけられる。
「あなたね?なかなか別れようとしなかった女」とさんざん理子を罵倒する相手の女に哲平は金持ちの取締役のふりをし
「来月こいつと式あげるんで」
「無くした物の大切さってわかりにくいですよね」と
理子の頭を抱き寄せ立ち去っていく。
哲平と理子の後ろ姿を面白くなさそうに見つめる2人。
帰り際
「あれマジで言ったんじゃないよね?」と尋ねる理子だった。
これから毎週日曜練習につきあってあげると約束する理子。
家に帰りサボテンとたわむれている理子にかかってきた電話は吉本からだった。
吉本のデートの誘いに
「ゴメン。好きな人ができたの」とつげる理子。
理子のカレンダーの日曜日にはGOLFの文字が埋めつくされていた。
そうこうする内に荘一郎とさなえの結納も無事に終わり、兄、荘一郎と自分との比をますます感じる哲平だった。
約束の日曜日がやってきた。
鏡の前で着ていく服を選びウキウキしている理子。
待ち合わせのフーラに向いそこで理子が目にしたのはエリカと哲平の2人の姿だった。
さなえの事がまだふっきれてないと語る哲平。
エリカの
「理子の事好きなの?」の問いにだまりこむ哲平にいたたまれずその場から立ち去る理子。
その理子をマンションの前で待っていたのは「みかん」をかかえた吉本だった。
「理子ちゃんのの好きな人って哲平でしょ」
図星をさされ何も言えなくなる理子
いつまでたっても来ない理子にしびれを切らせた哲平は理子の携帯を鳴らした。
携帯をとろうとして哲平からだと知り留守電にきりかえる理子。
みかんを渡し立ち去ろうとした吉本に理子は駆け寄り叫んだ。
「遊びに行こう!私好きな奴なんていないよ!」
何度鳴らしても留守電の理子の携帯にマンションまで足を運んだ哲平の目に入ったのは明かりのついた理子の部屋だった。
部屋に急ぐ哲平
何度も呼び鈴を鳴らしドアをあけた理子に
「なんで来なかったんだよ。オレずっと待ってたんだぞ」
「ごめん。ついうっかり」
「なんだよ、うっかりって!」言い争う2人。
ふと玄関を見るとそこには男物の靴が。。。。。。
愕然とする哲平。
「誰かきてんだ?」
「関係ないでしょ。私別に哲平の女って訳じゃないんだし」
「ふざけんなよ!」
どうして素直になれないのか。。。。
部屋の中で1人涙する理子。
翌日オフィスで理子の姿を見つけ話しかけようとする哲平。
その哲平をあくまでも避けようとする理子。
外回りに出かけた哲平と偶然外ではちあわせした理子。
立ち止まり見つめ合う2人。
歩き去っていこうとした理子に待てよと呼びかけ腕をつかむ哲平
「昨夜の事ちゃんと話せよ」
「昨夜の事?Hなんだから。。」ふざけてかわそうとした理子に怒る哲平
「どうしてあんな事すんだよ!」
「訳わかんない男とそんな簡単な女だったんだ!」
「吉本さんだよ」
「そう私吉本さんと寝たんだ」驚き言葉のでない哲平。
「あいつの事好きなの?」
答えられず歩いて行こうとする理子の後ろ姿に
「好きじゃないならそういう事すんなよ!」と叫ぶ哲平。
足を止め哲平の目の前まで戻ってきて
「自分の気持ちごまかして!哲平の好きな人他にいるくせに!!」
足早に立ち去っていく理子
その後ろ姿をっ哲平はいつまでも見つめ続けていた。 |