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-1度目はストーリー、2度目はセリフや表情を。素敵なドラマは何度も楽しめる。-


このページは、No.1133 哉子がお伝えします。


★period 1 愛と青春の絆★

★☆ ストーリー

チームカラーで派手にペインティングされたバスがスケートリンクに到着すると、アイスホッケーの用具を手にした男達が次々と降り立った。
ブルー・スコーピオンズ(BLUE SCORPIONS)―それが彼らのチーム名だ。
試合前のロッカールームは、準備もさることながら、ウォームアップに励む者もいれば取材のカメラにはしゃぐ者、携帯電話片手に女を口説いている者もいて、なんとも慌ただしい。
そんなクセのある面々をまとめるのがチームきってのスタープレーヤーでもあるキャプテン・里中ハル(木村拓哉)。
準備を終えて円陣を組んだその中央にハルが入り、気合入れの声も高らかに、ブルー・スコーピオンズはリンクへと滑り出した。

客席は思い思いの応援グッズに身を包む大勢のサポーターで埋め尽くされていた。
そんな中で少し雰囲気の違う百合(中越典子)と知佳(MEGUMI)、そして、遅れてやってきた亜樹(竹内結子)が席につく。
遅れたことを謝りつつリンクを向いた亜樹の目に、9番を背負うハルの背中が映る。
ほどなくして、ハルが対戦チームの選手と軽く言葉を交わしながら向かい合う。
フェイスオフ。彼らの熱いLove&Fightがスタートした―。

その夜、ハルは、チームメイトとともに行きつけのバーへ。
友則(市川染五郎)がカウンターにいた知佳に目をつけ、知佳の隣に座る百合を見て大和(坂口憲二)が「初恋の人に似てる」と興味を示した。
ここで黙ってみてるだけの彼らではない。友則と大和が声を掛けた。
ハルは「分析」と称して遠目で様子をうかがった。すると、1人亜樹だけが乗り気ではない顔を見せている。
ハル「まずいな・・・。彼女、古きよき時代の女なのかもしれない・・・」
亜樹が荷物を持って席を立った。
追いかけるハル。ただ、1人ではなかった。近くのテーブルで談笑している仲間に声を掛けて。
そう、彼らのチームワークは氷の上だけではなく、恋愛でも発揮されるのだ。
歩き始めた亜樹を追うように店を出たハルたちは、その瞬間から”今日の試合のことで対立する多勢とハル”という構図を作り、いきり立った声を張り上げた。
その声の荒々しさに足を止め振り向く亜樹。
やがて、言い合っている中に友則が仲裁に入り、多勢の方をなだめて店の中へ押しやった。
ハルと友則は亜樹の反応をうかがいながらアイコンタクトで詰めの演出を決行。
「せーの」で友則の強烈な右ストレートがハルの頬を直撃した。
作戦だとは気づかないくらいの距離をおいてその一部始終が見ていた亜樹は、友則が店に戻っていくのを見計らってハルに近づき、心配そうに声をかけた。
ハンカチを差し出して気遣う亜樹に、ハルは、「汚れるから」とハンカチを押し戻してお礼もそこそこに、おもむろに携帯電話を手に持ちメールアドレスを尋ね始めた。
唐突な展開に面食らいながらも、ハルの屈託のない態度に亜樹から思わず笑顔がこぼれた。

ブルー・スコーピオンズのコーチである安西(時任三郎)は、身体を壊して入院していた。
ハルは度々見舞いに訪れていて、亜樹と出会った翌日もまた、土産を手に病室に姿を見せた。
安西はハルの恋愛面を気に掛けていた。
どうやら「恋愛はゲーム」というハルのポリシーは、安西に端を発するようだ。
「アイスマンをやっているうちは本気の恋はするな」と念を押す安西。
その言葉には、家庭を持って守りに入ってしまったことで再起不能なほどの怪我を負い、自暴自棄的に酒を多飲して身体を壊した安西自身が投影されていた。
そんな安西に、ハルは、安西がいたからアイスホッケーを始めたこと、そして、今でも自分が憧れるプレーヤーは安西であることを告げて病室をあとにした。

昼休み、亜樹・百合・知佳の3人は1つのテーブルを囲んだ。
亜樹は百合と知佳から強烈な攻撃(口撃?)を受けていた。
そりゃ先に帰ったはずの亜樹がブルー・スコーピオンズの里中ハルからメールアドレスを尋ねられて、早速お誘いのメールが入ったとあっては・・・。
百合は大和に高級車で送ってもらっただけで進展ナシ。知佳は友則と一夜を共にしたものの以降一切連絡ナシ。
自分たちのリベンジ!とばかりに、百合は亜樹宛てのお誘いメールにOKの返事を送った。
「送ったよ」との言葉と一緒に携帯電話を返された亜樹は、驚いて携帯電話の画面を確認した。
本当に送ってる…。誘いに乗らないつもりだった亜樹は困った表情でうなだれた。

一方、ハルたちもロッカールームで同じようにそれぞれの昨夜の成果を報告しあっていた。
そこへ、マネージャーの冴子(滝沢沙織)が新コーチとなる兵頭(佐藤浩市)を伴って現れた。
簡単な挨拶を済ませると、冴子から兵頭が提案する練習メニューが渡された。
「抜本的な改革が必要だ」という兵頭の方針は、今まで安西が作り上げたチームを根底から作り直すということ。
ハルは、配られた練習メニューを突っぱねて、安西が作ったメニューで今まで通りの練習をすると言い切った。
ハルの中では、コーチはまだ安西なのだ。
だが、今こうして会社の意向で迎え入れられた兵頭に全ての主導権がある。
チームの運営方針から選手の起用まで・・・。兵頭に従わなければチームにいられないかもしれない。
それでも、ハルはあくまで対立する姿勢を崩さず、足早にロッカールームを出て、練習をボイコットしてしまうのだった。

リンクを離れたハルが向かったのは、亜樹との待ち合わせ場所。
約束の時間に現れたハルの車は、断るために待っていたはずの亜樹をうまいこと助手席に乗せて再び走り出した。
今のところハルの強引さに押され気味の亜樹。とりあえず、この状況を打破するためにも「メールアドレスを教えたことに深い意味はない」と自分にその気がないことをはっきり口に出した。
しかし、ハルは飄々としている。それに、妙に自信ありげ。
亜樹に彼氏がいてもこうして会う回数を増やせば、いつか自分のことを好きになると断言した。

ハルと亜樹の初デート場所となったのは、遊園地のスケートリンク。
滑ることのできない亜樹は手すりから離れられない。離れようものなら盛大に転んでしまう。
するとハルは、亜樹を軽々と抱き上げてそのまま滑り出した。普段トレーニングで60kgつけて氷上を駆けるハルにとってはどうってことはない。
遊園地を彩るイルミネーションが幻想的に2人を包んだ。

スケートリンクの後は、レストランにて食事。
グリンピースが嫌いなことを見透かされまいと強がる亜樹と、嫌いだと言わせようとするハル。
2人の間の空気は実に和やかだったが、ふと視線を移した外の風景に驚くハル。
見知らぬ男の車に乗って楽しそうに談笑している安西の妻・容子(石田ゆり子)を見てしまったのだ。
献身的に安西の看病をしていたかに見えた容子が何故・・・。

翌日ハルは容子と会って真意を問いただした。
昨日一緒にいた男はパート先の部長で時々会っているが、ハルが勘ぐるような関係ではないと言う容子だが、その一方では安西の看病や子供の世話から逃げたい時もあると自分を正当化する彼女も存在した。
安西に尽くす姿に憧れを抱いていたハルは、そんな容子をどうしても認めることが出来なかった。

亜樹は、知佳とともに橋の上にいた。その橋は亜樹の恋人が設計したものだった。
『また会う時は日曜日に、この場所で』―。
そう言い残して恋人がニューヨークへ行ってしまってから2年、亜樹は、半ば”日曜の散歩コース”になってしまった約束を、今もまだ捨て切れずにいた。
そんな亜樹を、実は、再びホッケー観戦に誘いに来た知佳。
連絡ナシの一夜の男のことを案ずる亜樹だったが、知佳は「過ぎたこと、あの時は楽しかったからそれでいい」と、いたってポジティブ。
亜樹は、知佳の前向きさに引っ張られるように歩き出した。

さて、亜樹と知佳とは別行動の百合は…というと。
試合前のブルー・スコーピオンズのロッカールームを訪れて、大和に差し入れのクッキーを渡していた。
クッキーを渡す時、「また今度、あの車でドライブ誘って下さいね」と言葉を添えた。
百合は、お金で苦労した母のようにはならないという気持ちから、高級車で自分を送ってくれた大和をお金持ちとにらんで狙いを定めたのだった。
だが、その高級車、実は百合を送るために大和があの日だけ借り受けた友則のものだったりする。
百合の本意を知らずとも、事情を説明しようと口を開きかけた一本気な大和。
しかし、遠巻きに見ていたチームメイトの冷やかしにタイミングを逸し、百合は真相を知らぬままとなってしまった。

百合が観客席で観戦しているところに現れた亜樹と知佳。
出しぬかれたような百合の観戦に知佳が問いただしながら合流すると、リンクからホイッスルの音が聞こえてきた。
見るとハルがうずくまっていた。
対戦チームの選手に助け起こされたハルは、次の瞬間、手を貸した選手に殴りかかっていった。そして氷上は両チーム入り乱れての大乱闘になる。
当のハルは、大和によって乱闘の外に投げ出された。亜樹はそんなハルの横顔をじっと見つめていた。

試合の後、ハルは、ひとり明かりの落ちた誰もいないリンクに残っていた。
そこへ、「社員証を見せたら入れてくれた」と亜樹がやってきて、気遣いの言葉をかけた。
しかし、ハルからは「馴れ馴れしくするな」と思いがけない言葉が返ってきて、言い争いになってしまう。
不愉快になるようなことしか言わないハルに、とうとう亜樹は「大嫌い」と言い捨てて、その場を去った。
ハルは、亜樹が去った後の階段を見上げた。すると、そこには亜樹の社員証が落ちていた。

ハルは、真琴(佐藤隆太)と連れ立って、再び安西を見舞った。
安西は真琴の肩を借りて起き上がり、「ハルのトレーニングを見たい」と言った。
それを受けて病院の許可を取ろうとしたハルを制止する安西。病院を抜け出そうというのだ。
「しごいてやる」という力強い言葉に、ハルは黙ってうなずいた。
安西を前にしてトレーニングに打ち込むハル。
その様子は真琴もついていけないほどハードなものだった。
安西は、ハルに激しい指導の声をあげながらも、確かな手応えを感じていた。
その頃、病院で彼らを探していた大和に、容子から、安西はもう長くは生きられないことが告げられていた。
その事実を安西自身も知っていた。知った上で、ハルに夢をつなげようとしたのだ。
トレーニングを終えて辿り着いた海岸で、真琴はジュースを買いに走り、ハルはクールダウンのストレッチを続けていた。
安西は車の中からハルの様子を見ていた。そして、現役時代のスティックを手に、ハルへの言葉をつぶやいた。
安西「ハル…誰にも負けるな。誰にもひれ伏すな。それがホッケーだ。
   …アイスマンのプライドだ。」
やがて、ハルと真琴が車に戻ると、そこには2人が気づかぬうちに永い眠りについた安西がいて…。
慌てる真琴を「起きちゃうだろ」と言ってはねのけたハルは、「ありがとうございました」と深々と頭を下げた。
押し寄せる哀しみに涙があふれた。
あふれる涙をあふれるままにこぼした一刻の後、顔を上げたハルは、夕日のオレンジ色が優しく広がる空と海を見つめた―。

安西の墓前に祈りを捧げるブルー・スコーピオンズの面々。
しばしの黙祷の後、チームメイトが動き始めても墓前の前にたたずんだままのハル。
心配する友則に、ハルから目を離さずについているように頼まれた大和は、じっとハルの後ろ姿をうかがっていた。
そのうち降り出した雨に打たれながら、ようやく墓前を離れたハルは、大和に車を預けて歩き出す。
一緒に行こうとしてやんわりと断られた大和は、ハルの背中に声をかける。その励ましにも背を向けて歩みを止めないハルに、大和の声は言葉を重ねるごとに大きくなっていく。
しかし、ハルは、あまりにも大きな存在だった安西の死を抱え、大和の励ましに応えることができない。振り返って「すまない」と頭を下げただけで、再び歩き出した。

部屋でくつろいでいた亜樹を、予期せぬインターホンが襲う。
その音に驚きながらドアの魚眼レンズをのぞくと、何故か自分の顔。
不思議に思いながらもう一度のぞいてみると、変わらず自分の顔が見えたのだが、次の瞬間、亜樹の顔がなくなりハルの顔が現れた。
チェーンロックを掛けたままドアを開けると、そのわずかな隙間にハルの手から社員証が滑り込まれた。
社員証を受け取りながら、亜樹は、ハルの様子がおかしいことに気づいてチェーンをはずした。
そうして間近に見たハルはずぶ濡れ。
「なんでもない」と言いながらも乗っかるように倒れ込んできだハルに呆れる亜樹だったが、助け起こそうとハルに触れた瞬間、熱があることに気づいた。
そんな状態では追い返すわけにもいかず、結局ハルを部屋に入れることになってしまった。
タオルと毛布を肩に掛けてソファに座ったハルは、先日の暴言を謝った。
亜樹は気にしていなかった。むしろベンチを神聖な場所と捉えて勝手に入っていった自分も悪かったと口にする。
ハル「やっぱ古きよき時代の女だな〜と思って」
ふともらしたハルの言葉に少しバカにされたような気になる亜樹。
いや、ハルにバカにするような気持ちは一切ない。むしろ気持ちがダウンしている時に頭に浮かんでくるのは、そういう女の方だと付け加えた。
まもなく薬が効いてきたハルは、「ここで寝てっていいの?」と言って、亜樹の返事を待たずにあっという間に横になった。
亜樹は大きい毛布をもう一枚引っ張り出して、ソファで小さい毛布にくるまり切れてないハルに掛けてやった。

翌日、すっかり元気になったハルは、亜樹とともに橋の上にいた。
あの、亜樹の恋人が設計した橋の上。
そこでハルは、亜樹に一つの提案を持ち掛ける。
ホッケーをやっている間は本気の恋をしない自分と、彼氏が戻ってくるまでの寂しさを埋める都合のいい恋をしないか、と。
亜樹にとってはいい条件かもしれないが、ハルは…?
亜樹の問いに、気持ちがダウンしていた昨夜ぐっすり眠れた時間がそれだと答えた。
亜樹「私のこと、本気で好きになるかもしれないわよ」
ハルは首を横に振って答える。
亜樹「寂しくなってもしらないわよ」
ハル「寂しさなんて感じたことねぇもん。…一度も」
そう言って微かに笑うハル。
一瞬の間をおいて、亜樹は、ハルが持ちかけた提案にOKの返事を出した。
亜樹「私は亜樹、あなたはハル。…どうせ季節がつながらない」
契約は成立した。
「契約書にハンコ」と言ってキスしようと顔を近づけるハルだったが、亜樹はすんでのところで、唇の前に手をあててハルを遮った。
ハルはその手をつかんで下におろして、仕切り直しのキスをした。唇に近づいた瞬間身を縮めた亜樹のまぶたに…。

ハルのいないブルー・スコーピオンズは苦戦を強いられていた。
1点リードされてしまい、チームのムードが沈みかけたその時、真琴がベンチに向かって滑り出した。
真琴「ハルさん!」
ベンチに現れたハルは、真っ先に兵頭の前で謝り、試合に加わることを許された。
一気に士気の上がるブルー・スコーピオンズ。
ハルは真琴から戦況を聞き出し、最後の準備に取り掛かる。
グローブをはめ、喉を潤しながら、観客席に視線を向けるハル。
はやる気持ちで観客席を見渡していると、ようやく姿を現した亜樹を見つけた。
そして、キスを乗せ、拳銃に仕立てたスティックで亜樹を撃ちぬいた。
亜樹は、その仕草に応えるように、始めてハルの名を叫んだ。
亜樹の声に押し出されるようにリンク滑り出したハル。そして再び、ハルの戦いがはじまった―。

 

☆★ 今週のキメゼリフ

 

☆★ ”maybe みんなきっとヤラれてる!”(笑) ファン必見のリプレイポイント

 

☆★ 今週のベスト”LOVE”ショット

 

☆★ 今週のベスト”FIGHT”ショット

 

☆★ ハルを取り巻くナイス”TUBO”ポイント

 

 


★「プライド」INDEX★

★TV・番組のページ★

 

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