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-1度目はストーリー、2度目はセリフや表情を。素敵なドラマは何度も楽しめる。-


このページは、No.1133 哉子がお伝えします。


★period 3  美しきリーダーの形★

★☆ ストーリー

ついに兵頭(佐藤浩市)よるチームの再編成が進められることとなった。
兵頭が戦力外と判断した選手は3人。
冴子(滝沢沙織)によって発表されたその3人の中に真琴(佐藤隆太)も入っていた。
あまりにも唐突すぎる宣告に、友則(市川染五郎)や大和(坂口憲二)は納得できない。
いつもならこんな時黙っていないだろうハル(木村拓哉)は、静かに耳を傾けていた。
更には兵頭と同意見であることを告げて、ロッカールームを出ていった。
ブルー・スコーピオンズの面々は、この思いがけない状況に、一様に動揺を見せた。

その夜、大和の部屋を訪れたハル。
大和は、ハルがロッカールームを出た後の真琴の様子とチームメイトの不信感をさりげなく伝えた。
そして、自分は高校時代のハルを見ているから信じているとも加えた。
ハルはそれについて語ることはなく、話をそらすように百合(中越典子)との進展具合を探りにでた。
何度か電話はあったが出てないと言って臆病になっている大和をけしかけるハル。
大和にしてみれば臆病なのは恋愛ゲームしかできないハルの方。
そうやって話してうちに、大和はヒートアップ、「オレのことは放っておいて下さい」と言って、話を打ち切った。
その時、大和の部屋の前から足音が響いてきた。
その音に反応して玄関脇の窓に映った影を確認したハルは、大和を引っ張りながらドアを開けた。
大和の部屋の前を通って一番奥の部屋に入りかけた人影は亜樹(竹内結子)だった。
亜樹は、ハルに気づいて一旦入りかけた自分の部屋から出てきたが、ハル以上に驚いたのは大和の存在だった。
大和もすぐ目の前にいる亜樹に驚き、部屋へと戻ろうとしたが、ハルに羽交い絞めにされ、お手振りさせられてしまう。

バー”FACE off”に場所を変えた3人は1つのテーブルを囲う。
とうとう大和の嘘が亜樹の知るところとなった。
どうして嘘をついたのか尋ねる亜樹に、冗談を交えながら説明するハル。
ハルの軽口を呆れながら、たしなめながら、大筋をつかんだ亜樹は、ずるいことだと責める一方で、好きな人に嫌われたくなくて嘘をついた大和の気持ちもわからなくないとも言った。
亜樹は真剣な顔で大和に「信用していい?」と問いかけた。
以前から心配していた百合の価値観を変えることが出来るくらいの人がいたらいいと思っていた、と。
そこへ、「価値観変わっちゃった〜」と友則が、彼の価値観を変えた知佳(MEGUMI)と一緒に入ってきた。
友則が連れてきたのは知佳だけではなかった。
真琴が友則にうながされて姿を見せ、真琴を押し出すようにして他のチームメイトも現れた。
戦力外通告を受けた3人のうち、2人は年齢や身体の限界を感じ始めていたため今回の辞令に納得していた。
しかし、真琴はまだ若くて体力もある。
真琴だけでもチームに残れないかとハルに迫るチームメイトだったが、ハルは、冷たい態度できつい言葉を浴びせ、真琴にはっきりと辞めろと言い放った。
ハルの言葉に、チームに残りたいと自ら懇願する真琴だったが、不意に殴りかかったハルの手によって途中で遮られた。
言葉で、力ずくで、どんどん追い詰めるハルに抵抗することなく泣き崩れる真琴。
そんな真琴の姿に呆れたように舌打ちして、ハルは店を出ていった。
亜樹も、ハルを追うように店を出た。

ファミリーレストランに入ったハルと亜樹。
亜樹は、キャプテンたるものコーチから選手を守る立場として辞令の撤回を求めるべきではないのか、と、真琴に対してのハルの態度を責めた。
ハルは動じず、いつも通りの軽口で亜樹と向かい合っている。
亜樹は「きっと心が氷みたいに冷たいんだろう」と言った百合の言葉を思い出して、そのままハルへのがっかりした気持ちと一緒にぶつけた。本当はもっと優しい人だと思っていた、とも…。
すると、ハルは「優しさって何?」と問い、冷たい人間と言われたことに対しての反論もしない。
亜樹は「帰る」と言って席を立ち、「送っていく」というハルを断って、その場を去った。
亜樹と入れ替わるように、オーダーしたものがテーブルの上に置かれた。
ハルが、ため息をついて目の前のハンバーグに目を落としていると、なぜか亜樹が戻ってきた。
「家に財布忘れたの」と言って、くやしそうに座る亜樹に、思わずハルから笑みがこぼれた。

翌日、兵頭は容子(石田ゆり子)を訪ねた。
就職先になりそうな会社のパンフレットをいくつかピックアップして持参し、容子に渡した。
容子はそれを受け取りながら、先日ハルに言われたことを兵頭に教えた。
兵頭もまた、容子にはこの先もひとりでいてもらいたい、と告げた。

コインランドリーで洗濯物を手に取った大和は、それが女性の下着であることに驚いた。
驚いた声は大和の背後からも聞こえてきた。
その声の主は亜樹で、急いで大和の手から取り上げた下着を握りしめて泣きそうな顔を見せた。
落ちついたところで、大和は、昨夜ハルの後を追ってくれた亜樹に礼を言った。
「ひとこと言ってやりたかった」と言う亜樹に、大和は、それでもハルは嬉しかったと思うと加えた。
そして、高校時代の話を始めた。
ハルが高校3年生の時、合宿中のハードな練習が問題になり1人責任をとって退部したこと、そのとき部員の中でハルをかばう者は誰もいなかったこと―。
大和は、高校時代で懲りているから、今回のことは何か理由があるはずだと確信していた。
ハルは冷たい人間ではない。
ただ、いつの間にか1人でいようとする。
それを知っている大和は、昨夜ハルの後を追った亜樹に礼を言ったのだった。
亜樹はひとつ予想を立てた。
ハルが退部したとき1人ではなかったはず、大和も一緒に退部したのではないか、と。
照れ隠しなのか「オレはホッケー嫌いなんだ」と言う大和。
亜樹は、そんな風にハルを語る大和を信用することにして、百合の価値観を変えてくれるよう頼んだ。

自主トレを終えたロッカールームで、兵頭はハルに、安西がハルの才能に嫉妬していたのでは…と言った。
ハルにあって安西にないものがある、だから安西は自分のプレイを真似させた、と続ける兵頭だったが、ハルは、自分から安西のプレイを真似たんだと言って、あくまで対立する姿勢を崩さないまま帰ろうとした。
そこへ、友則を先頭にチームメイトがロッカールームに入ってきた。
ハルが言わないのなら…と、兵頭に真琴の辞令を取り下げるよう直談判する友則。
兵頭は条件を出した。
ワンアシスト―。
兵頭は、次の試合でワンアシストでも決めることが出来たら考え直してもいい、と告げた。

容子に会いにいったハルは、容子から、また兵頭ともめたのか尋ねられた。
ハルは、もめたのではないが、兵頭のことは生理的に好きになれないときっぱり口にする。
ハルと兵頭が似ていると思う容子は、兵頭を嫌うハルは、自分のことも嫌いなのでは…と問いかけた。
ハルは、兵頭を抜きにしても、きっと冷たい人間である自分が嫌いってことはあるかもしれない、と答えた。

亜樹は橋の上にいた。
暖かかった陽射しも夕暮れのオレンジ色に変わり、帰ろうと歩き始めた時、後ろから呼び止められた。
まさか…。
亜樹はおそるおそる振り返った。
すると、中央にあるモニュメントから姿を現したのはハル。
「声変えてみました」と言って笑ったハルだったが、呆然と立ち尽くす亜樹を見て謝る。
亜樹は何も答えず、だた橋の上から再び川を見つめた。

大和は百合と会っていた。
何度電話しても応えてもらえなかったところへ、突然呼び出されて自分の恋愛観に疑問を投げかけてくる大和に、それが遠回しな別れ話だと解釈し、価値観の違いは仕方ないと言い残して大和の前から去ろうとする百合。
大和は、誰かをちゃんと愛するべきだと百合を引き止め、自分でいいなら…と百合を受け入れた。

ハルは、亜樹のアパートで食事の準備をする亜樹を傍らで見ていた。
手のこんだ手料理には、ハルを冷たい人だと言った亜樹のお詫びの気持ちも少し込められていた。
亜樹が大和から高校時代の話を聞いたことを伝えると、しゃべり過ぎの大和にちょっと呆れた顔を見せるハル。
孤立した高校時代があるから今回のことでは必ず理由があるはず、と、亜樹はその理由を聞き出そうとした。
しかし、ハルは理由なんてない、と言う。
ただ、自分らしくあればいいと言って一番を目指さない、かといって一番になれなければ妬んだりするようなぬるいヤツ、ずるいヤツが嫌いだと、厳しい考えを口にするハル。
一番になれない人もいるのは分かっている、それでも一番を目指して限界まで頑張れた人間が「自分らしく」と言えるのではないか、と。
そんなハルについてこれる人はいない。誰もいない。
そう言った亜樹の言葉にハルは、ただ険しい表情を見せるだけだった。

真琴は、”FACE off”で友則たちが設けた酒の席にいた。
真琴を励まそうと盛り上げるチームメイトたちがひとしきり盛り上がった後、真琴は静かに店を出ていった。

大和と百合はホテルの一室にいた。百合のために取ったスイートルーム。
幸せをかみしめる百合を、大和は、力強く抱きしめた。

スケートリンクにやってきたハルがロッカールームへ向かうと、そこには亜樹の姿があった。
アパートでのハルの様子が気になったという亜樹は、ハルの後ろについて歩き始めた。
ロッカールームに入ろうとしたハルだったが、ドアの前で突然きびすを返して立ち止まった。
不思議に思った亜樹も足を止め、ロッカールームの中へ目をやると、真琴がユニフォームを握りしめて泣いていた。
真琴に気づかれないように背を向けて、でもその場から動こうとしないハルの手に、そっと手を重ねる亜樹。
ハルは、亜樹の手を握って、真琴の泣き声を背中で受け止め続けた。

翌日、亜樹は、仕事をしながら前日の橋の上での出来事を知佳に話した。
ハルにだまされたような出来事だったのに、がっかりというよりも「今はまだこのままでいたい」と思う自分がいたことを…。

ハルは、試合直前のロッカールームで、気合い入れの集合をかけようと大和に声をかけた。
気合いの入る大和とは打って変わって、チームメイトたちはいつものように集まってこない。
チームメイトは、もうハルをキャプテンと思わないとして、話し会った結果、友則をキャプテンに据えることにしたと告げた。
ハルはすんなり受け入れて、先にリンクへと向かった。
その直後、真琴が、ハルを排除しようとするチームメイトたちに「聞いてない」と食ってかかり、「自分の気持ちを解っていたのはコーチとハルさんだけだ」と言い放った。
真琴は、半年前体当たりを受けてから、突っ込んでくる対戦相手をおそれを感じるようになり、自分で情けないながらもどうしようもない怖さを抱きながらリンクに立っていたのだった。
そして、兵頭とハルだけがそれを見抜いていた。
普通なら悲鳴をあげるか、ぶっ倒れるか…、そんなハードな自主トレを人知れず続けているハルの、ホッケーに賭ける熱い思いを、真琴は涙ながらに語った。

試合は、ブルー・スコーピオンズ1点リードで前半を終えたものの、真琴のアシストはまだ出ていなかった。
戦力外通告を受けた真琴以外の2人は、もどかしい思いを抱えながら観客席から見ていた。
観客席には、亜樹と知佳もいた。
百合は前半終了直後に現れ、大和と一夜を過ごしたことを匂わせながら、ロッカールームに戻る大和に声をかけた。

インターバルでロッカールームに戻ったブルー・スコーピオンズ。
兵頭から真琴に、最後のチャンスであることが改めて告げられた。
不安げな顔を見せる真琴を励まし、バックアップを誓って、選手たちは後半戦へ挑む。

第3ピリオドで同点に追いつかれて向かえた最終ピリオド。
真琴は氷の上にいたが、いざ相手チームの選手と向かい合うと、気持ちがすくんで今1歩踏み出せずにいた。
残り時間1分となった時点で、ハルがリンクの中へ入った。
足が止まっていた真琴は、友則に声を掛けられ、再び滑り出すものの、相手選手の猛チャージで壁に押しつけられ、「邪魔なんだよ、小僧」と吐き捨てられた。
真琴の闘志に、再び火がつき始める。
その時、脳裏に浮かんだのは、”FACE off”で容赦なく殴りかかってきたハルの問いかけ―。
ハル「オレとどっちが怖い?…オレとどっちが怖ぇか聞いてんだよ!!」
その瞬間、猛然と滑り出した真琴。
真琴「おまえなんかよりハルさんの方が全然怖ぇんだよ!」
自分をバカにした相手選手に飛びかかった勢いで壁に激突して倒れた真琴は、倒れながらも大和の「ハルさんを見ろ」という声を聞いた。
ハルのスティックが氷を鳴らす音を聞きながら顔を上げると、ハルが合図を送りながら、その目の前を滑り抜けた。
真琴は倒れたままでスティックを動かしてパックを押し出したが、無理な体勢から出されたパスは大和の正面の誰もいないところへ。
相手選手がチャンスとばかりにゴール前でスティックを振り上げた瞬間、ハルが脇からすり抜けてパックを奪った。
そのまま相手ゴールに向かうハルだったが、ゴール前に3人の相手選手が待ち構える。
シュートするのも難しい場面ではあるが、だからといってパスを出してしまえば、真琴のアシストが消えてしまう。
兵頭「見せてみろ、おまえの才能を。…その足首の柔らかさを」
兵頭のつぶやきが聞こえたのだろうか、相手選手に追い詰められた極限状態の中、ハルの滑りがしなやかさを増して、右へ左へと相手選手をかわしていく。
チームメイトの援護もあって1人ゴールに突き進むハルは、ふと振り返って真琴を見た。
ハルの視線を受け、もう一度立ち上がり猛然と滑り出す真琴。
ハルのスティックが高々と振り上げられ、シュート!と思った瞬間、目の中に飛び込んできた真琴の姿を確認したハルは、そのままスティックを振りおろし、シュートと見せかけたパスを真琴に送った。
真琴はハルから渡されたチャンスに必死に飛び込んで、再びハルにパックを打ち返した。
絶妙なアシストとなる真琴のパスで勢いをつけたパックは一直線に流れ、ハルの靴の刃先に当たった。
ハルは不敵な笑みを見せながら、スティックを軽く振った。
何かに導かれるように滑り込んだパックがゴールに当たって止まった瞬間、電光掲示板が最終ピリオド終了を示す。
サポーターの歓声が一気に沸きあがる中、最後の1点をアシストしたのが真琴であることを伝えるアナウンスが響き渡る。
真琴は、自分を囲んだチームメイトたちの手荒くも手厚いエールを受けまくった。
勝利に沸くリンクの中で、ハルは、1人観客席を見上げた。
ハルが見上げた先には、ブルー・スコーピオンズを去る2人。
ハルは、納得のいくチームの勝利と真琴の残留に安堵の表情を浮かべていた2人に、最後のエールを送った。

試合終了後のロッカールームでたたずむ真琴。
そこへ現れたハル・大和・友則。
ハルが投げ込んだブルー・スコーピオンズのマークが入ったパックを受け取り、真琴は堰を切ったように泣き出した。
「泣くなよ」とハッパをかけながら、真琴の足を引っ張ったハルと大和は、呆れる友則を尻目に思いっきり真琴と戯れた。

誰もいなくなったであろうリンクを覗いた亜樹は、製氷車の上に座るハルを見つけた。
”FACE off”で皆が待っていることを知らせる亜樹を前に、ちょっと甘えた話し方で拗ねてみるハル。
拗ねているかと思った次の瞬間には、「今夜も1人にしてほしい?」という質問を優しく否定する素直なハルに、少し戸惑う亜樹。
その戸惑いを悟られないよう、目でディフェンスの動きが分かるなら自分の気持ちを読んでみて、とハルに挑んだ。
亜樹をじっと見つめるハル。そのハルに負けないように、亜樹も目をそらさない。
もう少し、ふたりでいたい―。
ハルが言葉にしたこの気持ち、結局は冷静を装おうとお互いに相手の気持ちとしちゃったため、なんだか宙ぶらりん状態になり、思わず笑ってしまう2人。
ハル「ドライブでもする?」
唐突なハルの誘いに驚く亜樹。ドライブ…?
ハルは製氷車のボディーをボンボンと叩いた。
暗がりの中、ハルと亜樹は、製氷車での粋なドライブを楽しんだ。
ハル「もう少し、ふたりでいたい」
亜樹「…ハルがね」
ハル「亜樹がね」

 

☆★ 今週のキメゼリフ

 

☆★ ”maybe みんなきっとヤラれてる!”(笑)ファン必見のリプレイポイント

 

☆★ 今週のベスト”LOVE”ショット

 

☆★ 今週のベスト”FIGHT”ショット

 

☆★ ハルを取り巻くナイス”TUBO”ポイント

 

 


★「プライド」INDEX★

★TV・番組のページ★

 

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