|
遍路用具

 
- 菅笠(1)は日除けですが、専用のビニール・カバーを被せれば小雨程度の場合は雨傘の代わりになります。しかし強い風が吹く日には風で飛ばされそうになるので、顎ヒモを太いヒモに換えるなどの方法が必要です。私の場合は室戸岬、足摺岬など強風地帯では被らず、登山用の帽子を被りました。( 3,000円前後)
- 輪袈裟(2,わげさ)遍路の正装具として首に掛けますが、私は使用しませんでした。(1,500円前後)
- 納札入れ(3,おさめふだいれ)、遍路は各札所毎にお参りした「しるし」として、遍路用品販売所から束で購入した納め札に住所、氏名、日付などを書いて本堂前にある箱にいれます。但し所番地まで正確に書くと悪用されるので、県、郡の名前、市の名前程度にしておくのが良いでしょう。
- 頭陀袋(4,ずだぶくろ)、地図、タオル、納経帳、お経の本などを入れます。( 2,000円前後)
金剛杖(5,こんごうつえ)、かつては住所氏名を書き、遍路の途中で行き倒れになると葬った土饅頭に刺して墓標にしました。遍路にとって最も神聖視されているのが金剛杖です。金剛杖は弘法大師自身を現し、同行二人と書かれています。同行とは同じ道を歩むという意味です。たとえ一人でも遍路の傍らには弘法大師が影の様に寄り添って歩いているとみなされます。山道で蛇をどかせたり、民家の付近で吠える犬を追い払うのに役立ちます。( 1,000円〜2,000円前後)
- 白衣(6,びゃくえ)、長袖、半袖、袖無しの三種類ありますが、好みにより季節により着る人も着ない人もいます。白衣を着ていれば目立つので交通安全になり、遍路道を間違えたりすると教えてくれます。( 2,500円前後)
- 数珠(7,じゅず)、正式には真言宗のものを使うのだそうですが、私は持ちませんでした。( 2,000円前後)
- 手甲(てこう)、脚絆(きゃはん)をする人は、極めて少数です。
|