祓え詞 ( はらえことば )

掛け巻くも畏 ( かしこ ) き伊邪那岐大神 ( いざなぎのおおかみ )、筑紫 ( つくし ) の日向 ( ひむか ) の橘 ( たちばな ) の小戸 ( おど ) の阿波岐原 ( あわぎはら ) に禊ぎ祓え ( みそぎ、はらえ ) 給 ( たま ) ひし時に生 ( な ) り坐 ( ま ) せる祓戸 ( はらえど ) の大神 ( おおかみ ) 等 ( たち )、

諸々 ( もろもろ ) の禍事 ( まがごと )、罪穢 ( つみけが ) れ有らむをば ( が有るであろうものを )、

祓え給 ( たま ) ひ清め給 ( たま ) へと白 ( もう ) す事を聞食 ( きこしめ ) せと、恐 ( かしこ ) み恐 ( かしこ ) み白 ( もう )す


祓え詞は分解すると、次の 三部から成っています。

  • 第 一部では前述した イザナギの ミコトが筑紫の阿波岐原 ( あわぎはら ) で禊ぎ ( みそぎ ) をした際に、イザナギの体から多くの神々が誕生しましたが、それが アマテラス ( 天照大神 ) や スサノオ ( 素戔嗚 ) などの大神たちでした。 お願いをする神様を指定し

  • 第 二部では願う諸々の禍事 ( 災厄 )、罪穢れと 対象を特定し 

  • 第 三部では神への願い ( 具体的には祓い清める ) のを 聞き届けるようにお願いします 

禊ぎ ( みそぎ ) と祓い ( はらい ) の違い

  • 禊ぎとは罪や ケガレがなくても、 身を清める 為にするものであるのに対して、祓いとは 罪や ケガレを払う ためのもので、 心や対象物を清浄化する ためにおこなうもの

です。

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